放牧メリットを最大限に活用し新規参入を可能とする肉用牛繁殖経営の確立

No 27031400
問題の発生している地域(関係団体、農協等含む) 全国
提出機関(部局) 農研機構 畜産草地研究所
テーマ名 放牧メリットを最大限に活用し新規参入を可能とする肉用牛繁殖経営の確立
対応が想定される技術 飼養技術
農業・食品産業等の現場における問題点 攻めの農林水産業では、農産物の輸出強化を図ることとしており、輸出重要品目とされる高品質な国産牛肉の安定生産が欠かせない。しかしながら、労働生産性に劣る零細な肉用繁殖農家の廃業等による子牛供給不足から、肥育素牛価格は上昇しており肥育農家経営を圧迫している。したがって、肥育素牛の安定供給を図るために、肉用牛繁殖農家の軽労化を図り労働生産性を向上させるとともに、新規参入を可能とする初期投資が少ない低コスト肉用牛繁殖経営モデルを示す必要がある。一方で、中山間地域では急傾斜で狭小な農地も多く担い手の高齢化に伴って耕作放棄地を増加しており、農地集積が可能としても傾斜地等の条件不利地の活用は極めて厳しい。そこで増加しつつある集積耕作放棄地を放牧活用することで、省力効果が高い放牧飼養のメリットを最大限に活用した肉用牛親子周年放牧により、新規参入を可能とする肉用牛繁殖経営を確立させる。これにより耕作放棄地の解消につなげるとともに、畜産現場を強化して肥育素牛の安定供給を図る。
問題解決へ向け必要な研究開発等 (技術的課題) 耕作放棄地を活用した肉用牛親子周年放牧技術により、規模拡大や新規参入を促し省力低コストで収益力を高めた肉用牛繁殖経営を確立させるために、以下の課題が必要と考える。
1 周年放牧向け適草種の選定と省力草地管理法の開発
2.環境保全型周年放牧における適正飼養頭数の試算法
3.冬季放牧を可能とする簡易放牧施設の開発
4.周年親子放牧による省力家畜管理法の開発
5.効率的な周年親子放牧時の補助飼料給与法の開発
6.周年親子放牧時の衛生管理技術の開発
7.放牧型肉用牛繁殖経営の営農モデルの経営経済性と成立条件の提示
分類 研究開発を実施中
プロジェクト研究、農研機構等による対応状況(○は提案した都道府県による取り組み状況) 省力低コストで収益力を高めた肉用牛繁殖経営を確立させるために、先導プロ「周年親子放牧(H28-32年度)」において周年親子放牧技術を開発中。
カテゴリ 有機農業 管理技術 規模拡大 経営管理 経営モデル 傾斜地 軽労化 中山間地域 低コスト 肉牛 繁殖性改善 放牧技術 輸出

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