No | 27031440 |
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問題の発生している地域(関係団体、農協等含む) | 全国 |
提出機関(部局) | 農研機構 畜産草地研究所 |
テーマ名 | 家畜・家禽の生産力を高めるための精密な栄養管理技術および飼料の利用の高度化技術の開発 |
対応が想定される技術 | 栽培技術 飼養技術 |
農業・食品産業等の現場における問題点 | わが国の畜産業は農業粗生産額の約1/3を占め国民へ良質なタンパク質を供給する役割を担っている。一方、飼料自給率は25%前後で推移していることから、畜産経営の安定化に向け飼料自給率向上の取り組みが喫緊の課題となっている(平成32年度の飼料自給率目標値38%)。しかし、世界レベルでの恒常的な飼料価格の高止まりと円高によって飼料価格が高騰し、畜産経営を圧迫している。また畜産物の生産に関しては、加工から販売までを視野に入れた農業の6次産業化が注目されていることと、攻めの農業という観点からも、畜産物の高品質化や差別化を図る必要がある。このような畜産物生産に関する課題を解決するためには、全国視野で安全な高品質飼料を安定的かつ低コストで増産し、流通・利用するための生産管理システムの構築、畜産物の呈味成分の制御するための自給飼料やエコフィードを用いた栄養管理技術、家畜や家禽の消化特性に適応した品種開発やその給与技術を開発・普及させる必要がある。 |
問題解決へ向け必要な研究開発等 (技術的課題) | ①畜種の消化機能を最大限活用することができる飼料用米の開発ならびに生産、給与技術の開発 ②自給飼料を用いた畜産物の品質を制御するための栄養管理技術の開発 ③わが国の気候・風土に対応した低コスト自給飼料高位安定生産技術の開発、ならびに全国流通を視野に入れた自給飼料生産・流通管理システムの開発 |
分類 | 研究開発を実施中 |
プロジェクト研究、農研機構等による対応状況(○は提案した都道府県による取り組み状況) | 飼料用米の牛への給与技術については、委託プロ「国産飼料プロ(H22-26)」において、泌乳牛および肥育牛向けに生産性を低下させない飼料用米の配合上限を取りまとめ、「飼料用米の生産・給与技術マニュアル<2015年度版>」に掲載した。また、2つの地域戦略プロ「籾米サイレージ等を活用した低コスト牛乳生産技術及び和牛肉の差別化技術の開発と実証」および「自給飼料を活用した豚肉・鶏肉・鶏卵の差別化技術および低コスト生産技術」(H28-30)において、給与技術にかかる開発を実施中。 |
カテゴリ | 加工 管理技術 管理システム 経営管理 効率的生産技術 飼料効率 飼料用米 施用技術 低コスト 鶏 乳牛 品種開発 豚 |