No | 27070020 |
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問題の発生している地域(関係団体、農協等含む) | 全国 |
提出機関(部局) | |
テーマ名 | |
対応が想定される技術 | 防除技術 |
農業・食品産業等の現場における問題点 | 近年、中山間地域における雨除けホウレンソウ産地では、ホウレンソウケナガコナダニ(以下コナダニと略)の被害が増加している。 藻類がコナダニの重要な発生源であること、コナダニの定着、産卵には脂肪酸の影響が大きいこと等が新たな知見として得られたが、応用した防除対策までは至っていない。 <問題点> 現地では既存農薬の効果が低下傾向にあり、効果的な薬剤がなく、新たな薬剤は登録されるが、地域により効果差がみられる。さらに新たな薬剤も検定で効果が高くても、藻がある圃場では薬剤効果が低い傾向があり、既存薬剤の抵抗性が発達すると危機的状態になると予想される。 そこで、餌資源を活用した新たな被害抑制技術の開発と薬剤効果が不安定な要因の解明がもとめられている。 |
問題解決へ向け必要な研究開発等 (技術的課題) | ホウレンソウケナガコナダニの地域遺伝特性と餌資源を活用した革新的防除技術の確立 ①土壌の餌資源(藻)や環境を活用した技術開発 ・藻内の脂質の種類とコナダニへの影響解明 ・藻に農薬を付着させ、防除効果を高める技術の開発 ・耕耘などによる土壌環境の改善による防除技術の開発 ②人為的な餌資源を活用した技術開発 ・定着率の高い脂質による薬剤抵抗性に対応した被害抑制技術の開発 ・新たなベイト剤(餌+農薬)の開発 ③地域別薬剤感受性の確認と要因解明 ・地域別の薬剤感受性の確認 ・薬剤感受性と地域の違いによる種・系統の確認 ・薬剤感受性に応じた防除選択マニュアル作成 |
分類 | 研究開発を実施中 |
プロジェクト研究、農研機構等による対応状況(○は提案した都道府県による取り組み状況) | 先行して実施した実用技術開発事業で取りまとめられた「ホウレンソウケナガコナダニ防除マニュアル」などにより現場段階で基盤的な防除対策技術を研究中。 |
カテゴリ | 病害虫 中山間地域 抵抗性 土壌環境 農薬 防除 ほうれんそう ホウレンソウケナガコナダニ 薬剤 |