摘要 牛舎と豚舎・採卵鶏舎の舎内アンモニア濃度の変動要因は、季節の影響が最も大きく夏は高く冬は低いこと、季節変動とともに畜舎間変動も大きいことを明らかにした。亜酸化窒素は季節・畜舎間変動は比較的小さ...
摘要 豚のフィールドにおける能力評価に係わる各種要因を明らかにするとともに、異なる検定法で行われている背脂肪厚とロース芯面積が同一形質として扱えないことを明らかにした。繁殖および産肉形質について育種...
多数胚を移植した子宮におけるLIF、M-CSF 遺伝子発現局在の検討
摘要 黒毛和種のLIF遺伝子発現を示す陽性シグナルは、胚移植による多胎、単胎、また人工授精による単胎の胚由来による違いはなく、妊娠個体において認めた。LIF陽性シグナルは子宮内膜固有層の支持組織である線維...
新飼料資源の調製・貯蔵特性及び家畜の消化特性解明と飼料の簡易評価
摘要 i)新草種フェストロリウム類の収量性、発酵品質、飼料成分及び消化特性の品種間差異を、実規模の栽培・給与試験により検討し、「パウリタ」が嗜好性に優れている等、現場に提供できる情報を得た。また、嗜...
母系側からの育種改良に利用できるウシ・ミトコンドリアDNAマーカーの検討
摘要 11品種66頭のウシ・ゲノムDNAを用い、これらのミトコンドリア(mt)DNA型を23種類の切断片長多型と27種類のmtDNA-D-ループ領域ハプロタイプに分類した。また、系統樹解析によりこれらをヨーロッパ型とインド型...
ウシ妊娠子宮内膜において発現するMx遺伝子の構造・発現・機能に関する研究
摘要 i)黒毛和種等のウシ8品種のゲノムDNAを用いたPCRによりMx1及びMx1Bのアミノ酸コード領域及びスプライス部位を増幅、塩基配列を決定し遺伝的変異の有無を検索した結果、褐毛和種でMx1の5′翻訳領域にアミノ酸...
摘要 亜熱帯域に生息する貝類は種数が多く、その中には産業上重要種が多数含まれる。しかし、それら重要種における有用形質の探索及び育種の評価はあまり行われていないのが現状である。本課題は、亜熱帯域に生息...
放牧を主体とした肉用牛子取り繁殖経営の成立条件の解明(18)
摘要 マキ牛を用いた放牧による肥育素牛生産を長年行っている栃木県K村を事例に市場調査、農家調査を行い、その動向及び経済性の検討を行った。現状の生産方式でも販売価格が生産費を賄いそれなりの利益を実現し...
東アジア地域における陸水魚類生態系に与える酸性雨影響評価技術の開発と応用(85)
摘要 酸性降下物によって河川環境及び生息魚類の繁殖生態が受ける影響実態を調べる目的で、中禅寺湖流入河川及び雨水の水質・pH変化とサケ科魚類の遡上・産卵行動および生理学的特性に及ぼす影響を調査した。雨水...
マクロベントスによる海面養殖漁場の簡易な環境監視・診断法の開発(81)
摘要 熊野灘沿岸の魚類養殖場において,8~9月に底生生物調査を行い,動物群集と物理・化学的環境,養殖量との関係を検討した。底生生物の現存量は底質の窒素量が約1.2mg/gで極大となった。一方,現存量は硫化物...
マウス2世代繁殖成績および生存性に及ぼす組換え体利用飼料の影響評価
摘要 遺伝子組換え体飼料の影響評価技術の確立と高度化の一環として、世代交代が早く薬物等の影響評価に汎用されるマウスを評価用実験動物とし、組換え体飼料のモデルとして殺虫性Bt遺伝子を組み込んだトウモロ...
牛の放牧衛生対策に関する経済評価法及び地理情報システムの開発(159)
摘要 乳用育成放牧場のピロプラズマ病(ピロ病)等の発生実態及び衛生経費等を調査した。調査牧場は多くが改良草地で,放牧期間中に8回の衛生検査が行われ,その主目的はピロ病の予防治療対策であった。衛生経費...
ダイオキシンが雄生殖細胞ゲノムの変化に与える影響評価法の検討(92)
摘要 ダイオキシンがゲノムの変化に与える影響を動物生体レベルで検定する方法の開発に関する検討を行った。検定方法として、マウス雄生殖細胞における減数分裂時遺伝子組換え頻度の検定を対象とした。検定に用い...
摘要 群管理(フリーストール)移行に伴う総投資額は、経産牛100頭規模で2~2.5億円になる。補助事業を受け後の自己負担分についてのみの低利融資で経営は成立するが、資本回収を急いで収容頭数以上の多頭化や安...
自給飼料給与および仕上げ肥育の早期化が牛肉中化学成分に及ぼす影響の解明
摘要 水田転作割合や耕作放棄地の増大が九州地域の農村活力の低下を招いている。これらの転作水田・遊休農地を、基幹産業である肉用牛の生産において利活用するため、自給飼料を組み込んだ体系の導入が急務となっ...
飼料を介した植物性アレルゲンの畜産物への移行性に関する基礎研究
摘要 アレルギー疾患の原因物質であるアレルゲンは動物性から植物性に至るまで多岐にわたる。その中には人が経口摂取する可能性の低い家畜の飼料も含まれる。家畜の飼料には複数の植物性アレルゲンが含まれており...
摘要 0~250Glyの線量でγ線照射したリゾチームは、照射線量の増加とともに水難溶化した。反応物の分析から、分子の切断、重合が確認された。反応混合物を使用して牛精子の活力や脂肪細胞の増殖促進活性を...
飼養管理条件と筋肉内結合組織構成成分との関係の解明(183)
摘要 すでにコラーゲンの架橋形成が進んでいる老齢畜に対する肥育が肉質に及ぼす影響を明らかにするため、成山羊に対する高栄養条件が、筋肉内コラーゲン性状及び食肉の硬さに及ぼす影響を調査した。維持区と比較...
筋肉へのエネルギー蓄積を調節する遺伝子群の発現調節機構の解明(182)
摘要 低リジン飼料給与により,豚の菱形筋ではGLUT4蛋白質発現量が有意に高かったが(P<0.05),胸最長筋における同発現量は飼料中リジン含量の影響を受けなかった。これら2つの筋肉における反応の違いは,菱形筋...
粗飼料機能を活用した高付加価値牛肉の生産技術の開発(180)
摘要 飽食にした山羊では、制限給与と比較して脂肪蓄積量が多く、体内合成された脂肪酸割合が高くなると思われるが、不飽和脂肪酸と共役リノール酸(CLA)割合がいずれも有意に高かった。不飽和脂肪酸割合とC...