Ⅰ-3 状況変化に対応し、生産力を支える研究の推進 [11] 高品質安定生産をめざした病害虫・雑草管理技術の確立 3 雑草防除技術の確立 (1)水稲栽培における新規開発除草剤の特性解明と利用技術の確立
摘要 本年度は水稲温暖化対策研究室で2剤、水田利用研究室で3剤の計5剤について新規開発除草剤の試験を受託し、千葉県の温暖地早期栽培における各薬剤の除草効果及び水稲に対する薬害等について総合的に評価...
摘要 サトイモの植付け前散布の雑草茎葉処理剤の実用性試験を実施した結果、十分な除草効果があり、薬害も認められなかったことから、実用可能と判定した。
摘要 農研機構によるナガエツルノゲイトウに有効な本田用薬剤の選定試験から有望な薬剤処理体系の現地実証を八千代市米本地区で実施した。供試した2体系の薬剤はいずれも稲収穫作業に支障のない程度に本種を抑...
摘要 アブラナ科根こぶ病の防除に資するため、HeSoDiMの検証及び改良を行い、本県に適合したヘソディムマニュアルの作成及びAIアプリの開発を行った。最終的に現地圃場データによる検証の結果、完成したマニュ...
摘要 ビワを加害する果樹カメムシ類について、暖冬や夏期の高温等の気象変動による発生の変化に対応した防除対策の確立を目指す。本年度は4~7月の発生が極めて少なかったが、果実への早期加害は4月下旬から...
摘要 1 普及指導事業への支援 ①放射能対策を考慮したきのこ類の経営指標と経営診断ツールの作成 ②適用拡大となった菌床シイタケ害虫防除資材の使用方法 2 民間企業等との共同研究と知見の共有 ①原木栽培シイ...
Ⅰ-3 状況変化に対応し、生産力を支える研究の推進 [11] 高品質安定生産をめざした病害虫・雑草管理技術の確立 5 サトイモ疫病の防除対策の確立 (1)サトイモ疫病の発生生態と有効な防除技術の解明
摘要 サトイモ疫病の初発生の目安となる気象条件を明らかにした。また、生育期散布剤による防除体系の有効性や、省力的なダイナモ顆粒水和剤の高濃度少量散布や新規粒剤の効果が高いことを明らかにした。減収を...
Ⅰ-3 状況変化に対応し、生産力を支える研究の推進 [11] 高品質安定生産をめざした病害虫・雑草管理技術の確立 5 サトイモ疫病の防除対策の確立 (2)サトイモ疫病菌の簡易検出技術の開発
摘要 サトイモ疫病の伝染環を明らかにするため、ベイト-PCR法による検出技術を用いて定植前の種芋の汚染程度を調査した。その結果、5~10%の割合で種芋が疫病菌に汚染されていることを明らかにした。
摘要 南房総地域の作型におけるトルコギキョウ斑点病の防除に資するため、所内圃場において発病調査を行ったところ、普通作及び抑制作のいずれも湿度による影響が高いこと、潜伏期間は2~3週間であることが示...
摘要 発病初期のトルコギキョウ斑点病の診断を可能とする遺伝子診断技術を開発するため、プライマーの設計と検出条件の検討を行った。その結果、LAMP法は葉片の洗浄液から約40分で、PCR法は抽出したDNA溶液から...
摘要 トルコギキョウ斑点病の防除に資するため、トルコギキョウ斑点病に効果的な薬剤スクリーニング技術の開発を目的として、分生子形成法を検討したところ、有効な方法は見いだせなかったが、分生子の長期保存...
摘要 本種による被害が多かった水田でも、収穫後に細かいロータリー耕を徹底し、耕うん後に田面均平化を行うことにより、翌作にはほとんど被害のない栽培が可能となることを明らかにした。また、ドローン撮影と...
病害虫総合管理技術(IPM)の開発~新発生病害虫・異常発生病害虫の原因究明と対策~
摘要 東京都では、極めて多品目の農作物が栽培されている。一方、生産現場では多種多様な原因不明の障害が発生し、農家経営に大きな影響を与えている。農業生産の安定化のためには、これら未解明症状の原因を究明...
病害虫総合管理技術(IPM)の開発~代替農薬等の効率的防除技術の開発~
摘要 近年、環境保全へ配慮した防除技術や選択性の高い新たな薬剤の開発がめざまし い。一方、環境への影響などから臭化メチルに代表されるように生産停止や登録抹消により、使用できなくなる薬剤も多い。生産者...
病害虫総合管理技術(IPM)の開発~有機質培地を用いたトマト養液栽培における病害管理技術の開発~
摘要 トマト養液栽培は、土耕栽培で問題となる土壌病害を回避でき、高品質で安定した収量を確保できる技術として、都内でも年々栽培面積が増加している。そのような中、栽培で用いられる培地について、生産現場で...
露地ナスにおける物理的防除技術を用いたアザミウマ類の管理対策
摘要 東京都におけるナスの生産額は 10 億円で,特に、夏季の直売所等の販売においてはトマトと並ぶ主力品目である。ナス栽培では,多種類の害虫が発生するが,特にアザミウマ類は薬剤抵抗性が発達しやすく,化学...
有機資源管理・利用技術の開発~IPMによる畜産由来のハエ防除技術開発 ~
摘要 都内における畜産経営にとって、畜産現場からのハエなどの害虫の発生は、家畜 のストレスによる生産性の低下だけでなく近隣住民とのトラブルを誘発するなど、経営存続に関わる重要な課題となっている。一方...
Ⅲ 安全・安心を確保するための技術開発 1 病害虫の診断同定及び発生生態の解明に基づく予察・防除技術の確立
摘要 目的:(1)迅速・確実な診断・同定技術の開発及び病害虫の発生生態に基づく効果的な防除技術を開発する。 (2)病害虫の発生の動向を把握する基準とするための県予察ほ場を設置して調査し、病害虫発生予察法の改...
Ⅲ 安全・安心を確保するための技術開発 2 かながわ特産品の生産に必要な農薬の実用化試験 新規・継続
摘要 目的:(1)県内で農作物に被害を及ぼす病害虫に対し、新しく開発された農薬の特性と適切な利用法について検討、実用性を明らかにし、登録拡大を行う。(2)新しく開発された除草剤・植物生長剤の特性と地域の実...
Ⅹ 環境保全型農業を推進するための技術開発 1 化学合成農薬の使用量を削減する防除技術の開発
摘要 目的:(1)新たな「物理的」防除資材の「振動」(加振器)を用い、遺伝子発現等も踏まえ、有効な防除条件検討を行う。(2)「物理的防除資材」の組み合わせや忌避処理等を組み合わせたときの害虫防除効果および...