摘要 作物根の酸性化作用により肥料成分の溶出が促進される肥料の開発を目的として、溶出速度がpHに依存する被覆肥料の製造条件を検討した。具体的にはポリエチレンと炭酸カルシウムの重量組成比が異なる被覆尿素...
輪換畑大豆・小麦2年3作技術体系確立による生産性向上と土壌改良効果・環境修復の定量的評価(126)
摘要 不耕起型大豆・小麦立毛間播種作業技術体系の実証試験を、秋田県大潟村の重粘土質土壌環境下で行う。さらに、本体系が周囲環境に及ぼす負荷を暗渠排水量・水質計測により定量する。12年度は、大豆-小麦2年...
摘要 低コストで省力的な、しかも環境に配慮した施肥管理技術の確立に向け、2種類の新しい肥効調節型肥料について寒冷地での適応性を検討し、その施肥法を明らかにしようとした。低肥沃度ほ場でも高肥沃度ほ場で...
摘要 作物収量を維持向上しながら、環境負荷の低減を図るためには、作物による肥料成分の利用率を向上させる必要がある。そのための有効手段の一つとして、非根圏土壌中に比べて根圏土壌で溶出速度が速い肥料を開...
水田の根圏土壌特性に基づく新溶出型肥料の開発に関する基礎的研究
摘要 非根圏土壌中に比べて根圏土壌で溶出速度が速い肥料を開発すれば、水稲の生育に伴い根域が拡大するまで肥料成分の溶出が抑えられるため、水稲による肥料の利用率が飛躍的に向上すると考えられる。そこで本研...
摘要 省力的な栽培管理によって転作作物及び後作水稲の安定生産を目指すためには、土壌の畑地化あるいは水田化の進展状況や、窒素を中心とした養分動態の変動に基づいた好適な畑・水田期間を設定することが重要で...
土壌の可給態ケイ酸の評価法の開発-リン酸緩衝液抽出法の検討-(108)
摘要 リン酸緩衝液による土壌の可給態ケイ酸の評価法を確立するために、リン酸緩衝液の濃度と抽出温度・時間が土壌から抽出されるケイ酸量に及ぼす影響を検討し、その結果に基づいて最適な抽出条件を決定した。ま...
汎用水田の窒素富化機能を活用した環境保全型水田畑作栽培技術の開発(107)
摘要 汎用水田における湛水に伴う生物的窒素固定の有効活用条件の解明を目指した。本研究では、底部を網で仕切った容器に各種処理をした土壌を詰めて圃場に埋設し、湛水期間中の表層における窒素富化量を計測する...
摘要 10アール当たり1~4tの堆肥連用に伴う水稲のリン酸、カリ及びケイ酸吸収の増加量について、その年次変動を多項式による回帰曲線で表して比較した。堆肥施用によるリン酸吸収の増加のピークは連用12年...
摘要 環境保全的・効率的施肥管理に役立つ水田土壌の可給態窒素量の簡便な推定法の開発を目指した。水田土壌の可給態窒素は微生物由来のものが多いという事実に注目して、界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム)に...
農耕地からの表面流去水の発生に関わる土壌要因の解明とMIの策定(212)
摘要 アメリカの汎用土壌流亡式(USLE)で土壌侵食量を推定するため、日本における土壌統、土壌統群および土壌群別の土壌係数(Kn)を土壌環境基礎調査の定点調査のデータを用いてノモグラフ法で求めた。ま...
摘要 てんさい中苗期に問題となる土壌病害の発生生態について、発病に及ぼす前作や輪作等の耕種的要因、土壌水分や土性等の土壌条件、及び尿素施用等の土壌環境要因を明らかにするとともに、薬剤防除、耕種的手法...
土壌環境要因の制御によるダイズシストセンチュウ防除技術の開発(124)
摘要 卵の乾燥処理はふ化率を低下させた。温度を徐々に高める処理で、ふ化率が増大した。また、卵寄生菌について水分条件を変化させたポット条件下で寄生菌接種を行うと、高水分接種処理が最も寄生率が高くなり、...
土壌の可給態ケイ酸の評価法の開発-リン酸緩衝液抽出法の検討-
摘要 効率的なケイ酸質肥料の施用を行うには、これまでに提案されてきた多くの可給態ケイ酸の評価法に代わる、簡便で正確な可給態ケイ酸の評価法を開発する必要がある。そこで、土壌によるケイ酸の特異吸着がリン...
土壌環境要因の制御によるダイズシストセンチュウ防除技術の開発(124)
摘要 温度に対する卵の休眠を調査し、急激な低温処理にさらすほどふ化率の低下が大きかった。また、2週間以上の低温処理によってふ化率が大きく低下した。線虫卵寄生性糸状菌Verticillum chala...
摘要 水田土壌の可給態窒素は微生物由来のものが多いという事実に注目して、界面活性剤による可給態窒素量の推定法について検討した。この結果、1%ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)を湿潤土に加えて105℃に...
摘要 堆肥連用に伴う水稲の窒素吸収量の年次変動を、多項式による回帰曲線で表して比較した。この結果、窒素吸収量は当初の10年間位は無施用との差が開いていくが、その後は一定の間隔で推移することが明らかに...
汎用水田の窒素富化機能を活用した環境保全型水田畑作栽培技術の開発(97)
摘要 転換畑年数の異なる畑土壌と水田土壌を4月に採取し、この土壌を底に網を着けたポリ容器に詰め、5月下旬に圃場に埋設し9月上旬に取り出して窒素含量の増加量を調べ、この増加量を窒素固定による窒素富化量...
汎用水田の窒素富化機能を活用した環境保全型水田畑作栽培技術の開発(173)
摘要 湛水に伴う土壌の生物的窒素固定機能を有効に活用するための条件について検討した。その結果、生物的窒素固定による土壌の窒素富化量は、転換畑土壌が多くなる傾向にあるが低温や日照不足年ではその差は小さ...
摘要 水田の持続的利用の観点から、三要素の長期欠除と堆肥の継続施用による水稲生育への影響について調査を行っている。9年度は生育前半の低温により無リン酸区の生育が遅れ、後半の回復も十分ではなく、収量指...