課題名 |
ドナー体細胞の選定とクローン胚の効率的生産技術の確立 |
研究機関名 |
大分県畜産試験場
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研究期間 |
H12~15 |
年度 |
2003 |
摘要 |
牛の体細胞核移植において、クローン胚の高メチル化状態とクローン胚・クローン産子の異常との関連性を指摘する報告がある。そこで、薬剤により脱メチル化等の化学的処理を行ったドナー細胞を用いて核移植を行い、クローン胚発生に及ぼす影響を調べた。ドナー体細胞は腎臓および筋肉組織由来の細胞を使用し、継代時に50μM5-Azacytidine,1mM DMSO,0.1mM Theophyllineをそれぞれ添加した培養液で4日間培養した後、処理した体細胞使って核移植を行いクローン胚を作出した。その結果、腎臓組織由来ドナー細胞における核移植成績は融合率(26.6~49.0%)、分割率(76.5~84.0%)、胚盤胞発生率(5.6~52.9%)、筋肉組織由来ドナー細胞における核移植成績は融合率(54.2~75.6%)、分割率(85.3~100%)、胚盤胞発生率(28.1~47.1%)となった。以上のことから、上記3種類の薬剤を本実験の濃度で培養液に添加し4日間培養後、核移植を行いクローン胚を作成することが可能であることが判明した。
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研究対象 |
肉用牛
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戦略 |
畜産
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専門 |
生命科学
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部門 |
牛
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カテゴリ |
効率的生産技術
肉牛
薬剤
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