課題名 | 桑椹の生産技術及び食品加工技術の開発 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
蚕業部 |
研究期間 | 完H12~16 |
年度 | 2004 |
摘要 | 近年の消費者ニーズの多様化により新たな食材が求められている。また、桑椹(桑の実)を利用したいという業者も見受けられる。しかし、養蚕農家において桑は蚕飼育用に栽培されており桑椹の着生はごくわずかである。つまり桑椹の潜在的需要は多いものの供給体制が整っていないのが現状である。桑椹に関する他機関の試験データは散見される程度で技術的に確立されたものはなく、生産加工技術を早急に開発する必要がある。 食品素材としての利用法,栽培技術の確立,採椹用品種の比較。 桑椹入りようかんを共同開発し,本格的に販売開始した。ジャム,アイスクリーム,ゼリーなど,基本的技術を確立した。長期保存するには冷凍が必要であった。トリアジメホン5.0%水和剤は桑椹赤渋病に,イプロジオン水和剤は桑椹菌核病防除に有効と思われた。宮城県等における自然環境下では,植え付け2年目から桑椹収穫及びその後の切り戻し剪定は,桑株の生育に多大の悪影響を及ぼすため行わず,椹収穫は3年目からにする。また,採椹用喬木仕立としては,植付1年目は地上20cm剪定,3主幹仕立てとし,2年目春 に70cmで剪定,翌春に矮小枝等を間引き,3年目は6月に椹収穫,翌春切り戻し剪定及び 矮小枝等の間引きを実施する。4年目以降は3年目の繰り返しを行う。という方法が有効と考えられた。加工用品種として大粒又は多収である大唐桑,カタネオ,シマグワ,ひのさかりの4品種,生食用品種として糖度の高い小左衛門(福島)の計5品種を選定した。 桑はマイナー作物ではあるが,桑の実利用としての植栽が拡大しつつある。今後,桑椹においても赤渋病・菌核病対策が必要になると思われることから,防除薬剤としての登録が望まれる。 |
研究対象 | 桑椹 |
戦略 | 園芸 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | その他作物 |
カテゴリ | カイコ 加工 くり 桑 栽培技術 品種 防除 薬剤 |