バイオテクノロジーを利用した新品種育成

課題名 バイオテクノロジーを利用した新品種育成
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 バイオテクノロジー開発部
研究期間 継H16~20
年度 2004
摘要 変異誘起による新品種育成,花きの糸状菌病害抵抗性付与技術の開発。
シンテッポウユリの種子またはアジアティックユリ由来のカルスにイオンビームを照射し,花色と花型で商品価値の高い変異系統を選抜する。イチゴでは品種「さちのか」を用い,促成栽培に適した日長感応性や休眠性の低い変異系統を選抜する。ユリを対象とし,強毒LMoV注感染組織から組織培養を経ることによりウイルスに変異を誘起し,ウイルスワクチンを保持した再分化個体を得る。キク白さび病の抵抗性様式を解明し,その防除,抵抗性育種の基礎的情報を得る。キク品種の白さび病抵抗性様式をもとに,交配による抵抗性育種母本の作出,モデル植物の利用によって解明した抵抗性メカニズムを用いて遺伝子組換えによる白さび病抵抗性育種素材の開発を行う。
シンテッポウユリにおいて炭素イオンビームの線量と発芽率の関係を調査した。この結果から求めた最適線量で,約4,000粒の種子に炭素イオンビームを照射した。放射線を照射する材料として,「さちのか」「とちおとめ」「女峰」等の培養植物,多芽体などを増殖し,500個以上の材料を得た。県内7カ所よりキク白さび病菌を収集し,栽培輪ギク12品種に対して接種を行った。その結果,収集菌株は病原性の異なる4レースに分類された。
イオンビームを照射したシンテッポウユリを育成し(M1世代),自殖して次世代(M2世代)を得る。アジアティックユリの培養小球にイオンビームを照射し,M1世代を得る。LMoV感染ユリを組織培養して得られた多数の再分化個体から病原性が低下したウイルスを含む個体を選抜するとともに,そのウイルスの遺伝子解析を行って,ウイルスワクチン評価手法を開発するための基礎的知見を得る。県内各地からキク白さび病菌を収集し,単胞子堆分離を行った後に複数の県内主要栽培キク品種に接種を行い,感受性の違いを調べることで菌のレース分化を明らかとする。遺伝子組換えによる白さび病抵抗性キク作出の可能性を探るため、既存の抵抗性誘導薬剤による白さび病防除効果とそのメカニズムについてモデル植物も使いながら遺伝子レベルで解明する。
研究対象 共通
戦略 園芸
専門 生命科学
部門 ユリ,キク,イチゴ
カテゴリ 育種 いちご きく 新品種育成 抵抗性 病害抵抗性 品種 防除 薬剤 ゆり

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