マツノザイセンチュウ抵抗性個体の選抜と採穂園造成

課題名 マツノザイセンチュウ抵抗性個体の選抜と採穂園造成
研究機関名 山形県森林研究研修センタ-
研究分担 森林研究研修センタ-
研究期間 継H7~ 
年度 2004
摘要 目的:松くい虫の被害は県内全域に拡大しているが、現状では薬剤散布以外に有効な予防対策がない。特に海岸クロマツ林は被害が激しく防災機能が低下していることから、緊急に海岸林を造成する必要がある。そこで、マツノザイセンチュウに抵抗性があるクロマツの苗木を供給するため、抵抗性個体の選抜と採種園の造成方法及び苗木増殖技術の開発を行う。研究の要約:山形県においてマツノザイセンチュウ抵抗性個体はまだ選抜されていない。そこで、少しでも抵抗性の高いマツ苗木を早急に供給するため、接種検定により従来の精英樹苗木の中から抵抗の高い苗木を選別した。クロマツは2年生苗木1,519本、アカマツは2~3年生苗木394本を対象に苗木1本当たりマツノザイセンチュウ1万頭を接種した。枯れのない健全な苗木の割合はクロマツ19.7%、アカマツ55.6%であり、本県のクロマツ精英樹は抵抗性が低く、事業的に大量生産を行うのは困難と判断される。今後の問題点:クロマツの抵抗性種苗生産を行うためには、さらに被害地からの候補木選抜と検定を進め、抵抗性の高い母樹を確保する必要がある。挿し木については、大量に増殖するために採穂台木の樹齢や萌芽促進方法等について試験を続けていく必要がある。
戦略 森林・林業・木材産業
専門 植物生態
部門 林業
カテゴリ 挿し木 台木 抵抗性 薬剤

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