生物機能の利用による園芸作物の病害発生抑止技術の開発

課題名 生物機能の利用による園芸作物の病害発生抑止技術の開発
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸環境部
研究期間 完H15~17
年度 2005
摘要 作物の環境保全型農業,減農薬栽培確立のために,現在の化学農薬に代わりうる新たな病害抑止技術を開発する。ハクサイ根こぶ病に対するクレオメの効果を圃場で検討する。抗菌活性物質含有植物や病原菌密度抑制効果がある植物を検索する。イチゴ炭疽病発病抑制効果を有する細菌類の性状と、病害抵抗性発現機構を明らかにする。キク、いちごに対するプロベナゾールの病害抵抗性誘導について調査する。根こぶ病抵抗性ハダイコンを播種し,栽培した後,圃場に鋤き込み1ヶ月以上おいてハクサイを定植する、クレオメの葉を土壌に混和することにより,根こぶ病の発生が抑制されることが確認された。揮発性物質の試験法を開発し、ブラッククミンに含まれているcuminaldehydeはフザリウム属菌やバーティシリウム属菌等に対して高い菌糸抑制効果が認められた。21種類のハーブ類水抽出液を用いて,カモミールの茎葉と根に強い発芽阻害活性が認められた。バチルス・ズブチルス水和剤のダクト投入法は,ハウス内に十分に飛散させるためには40分以上の連続送風,一週間以上連続して処理する必要がある。無病徴のいちごから分離した糸状菌類のうち炭疽病に対して発生を抑制する効果がみられた非病原性細菌類を同定した結果Sphingomonas echinoidesであった。食菌性ダニを利用してトマトの葉かび病の防除を検討したが,抑制効果は認められなかった。病害抵抗性を誘導するプロベナゾール粒剤はキクの白さび病に対して防除効果に振れがあり,イチゴのうどんこ病に対して防除効果は低かった。バチルス・ズブチルス水和剤のダクト内投入については防除効果に振れがみられことから,処理方法や拡散状況を調査するとともに化学農薬との併用による防除体系を確立し,県内への普及を図っていく。+C112ハーブやスパイス類等に含まれている植物由来の揮発性物質は一部の植物に含まれている物質が病害を抑制する効果を確認していることから,今後,さらに室内試験等を行い,圃場における利用方法を検討する。
研究対象 共通
専門 病害
部門 野菜
カテゴリ 病害虫 いちご うどんこ病 カモミール きく 栽培技術 だいこん 炭疽病 抵抗性 トマト 農薬 はくさい 播種 病害抵抗性 防除

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