課題名 |
クラブリンゴの有効活用による授粉樹確保と花材としての新需要創出 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
園芸栽培部
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研究期間 |
継H16~20 |
年度 |
2005 |
摘要 |
生産現場では農薬のドリフト(飛散)が問題となっており,単一の品種を栽植する「単植化」に対する生産者の要望が強まっている。そのため,クラブリンゴの開花特性,リンゴ主要品種との交雑和合性を検討し,リンゴ授粉樹として利用できる品種を選抜するとともに,副次的収入をねらって,クラブリンゴの枝物(花材)に適した品種を選抜する。 クラブリンゴ(=花リンゴ)を授粉専用樹として導入すれば,果実を収穫しないので薬剤散布時期の配慮が不要になり,単一品種の大面積導入が可能になる。クラブリンゴは,授粉樹として導入した樹の剪定枝を花材として利用することが考えられ,同時期に出回るレンギョウ,ユキヤナギなどに比べて花色,ボリューム感に優れ,市場性があるので,花材としての利用方法を確立する。本年度は各品種の花や葉の特性を調査。花材としての日持ち性,腋花芽の着生状況,促成栽培での早出し出荷の可能性を検討。授粉樹として利用でき,さらに花材にも利用できると考えられるのは,Red Splender,Snow Drift,Ormiston Roy,Makamic ,Liset(?),David,Dolgoなどであると考えられた。挿し木は発根しやすい品種としにくい品種があったが,発根率は高くなく,従来のJM台木やマルバカイドウを根系台木として繁殖するのが適当と推察。ASGV感受性のRed budのASGV保毒樹ふじへの接ぎ木活着率は高かったが,今後の生育推移を確認する必要がある。
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研究対象 |
リンゴ
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専門 |
栽培生理
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部門 |
果樹
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カテゴリ |
病害虫
挿し木
出荷調整
台木
接ぎ木
農薬
繁殖性改善
品種
薬剤
りんご
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