課題名 |
寒冷地におけるイチゴの周年供給システムの確立 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
園芸栽培部,園芸環境部,情報経営部
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研究期間 |
継H15~19 |
年度 |
2005 |
摘要 |
国内のイチゴ生産は11月~6月に限定されているため,海外から夏秋期を中心に青果のイチゴが5,000t程度輸入されているが食味・品質の点から国産イチゴの安定的な供給が望まれている。そこで東北地域において,夏期が比較的冷涼な気象条件を活かしたイチゴの周年供給システムを独法東北農研センター及び東北各県農試等と共同で開発する。本県は東北におけるイチゴの促成栽培の主要産地であることから,慣行栽培体系の前進化技術を開発する。短日処理による10月どり栽培技術,9~11月収穫後の暖地型半促成栽培技術,害虫の発生消長,被害状況の把握と天敵資材の検索,対象地域における経営実態と新作型に対する期待度の把握。定植後の短日処理が第1次腋花房開花に及ぼす影響では、無処理区の展開葉数が6.6枚に対して、短日処理区では4,3枚になり、開花も早まった。夏秋どり栽培では、アザミウマ類の被害が甚大になるが、各種の土着天敵の発生も確認された。また、夏季におけるミヤコカブリダニの3頭/株放飼は、カンザワハダニの抑制効果が高い。生産者へのアンケート調査では、高価格時期の出荷、収穫、選別作業の改善、新しい技術の導入に対して意向が強かった。頂果房収穫後の腋果房を連続的に収穫する技術を明らかにする。土着天敵の圃場内や周辺での保護、利用について検討する必要がある。経営モデル作成のための基礎データが不足している。
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研究対象 |
イチゴ
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専門 |
栽培生理
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部門 |
野菜
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カテゴリ |
いちご
害虫
経営管理
経営モデル
栽培技術
栽培体系
出荷調整
土着天敵
良食味
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