寒冷地・積雪下における冬春期野菜の安定生産技術の開発

課題名 寒冷地・積雪下における冬春期野菜の安定生産技術の開発
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸栽培部
研究期間 継H17~19
年度 2005
摘要 二重に展帳したフィルムの間にブロアーなどで空気を吹き込んで断熱層とする空気膜二重構造をハウスの被覆やカーテン,トンネルに応用し,施設の保温性を向上させることによって葉菜類等の低温期における生育期間の短縮や栽培可能期間の拡大を図ることを目的とする。空気膜二重構造をハウスの屋根面だけでなく,側面や妻面,内張被覆カーテンなどにも応用した場合やトンネル資材などと組み合わせてハウスの保温性を向上させることによって葉菜類等の低温期における収穫までに要する日数の短縮や栽培可能期間の拡大を図る。空気膜二重構造部分を適用する部分の拡大,カーテン,トンネルと組み合わせた場合の微気象を計測・解析する。期待される成果は、寒冷地に適した空気膜二重構造の低コストハウスが実現する。ハウスの保温性の向上による生育速度の向上,生育期間の短縮が可能となる。気象データベースの数値などを利用して,空気膜二重構造を利用した場合の播種期の移動,生育期間のシミュレーションが可能となる。断熱性は,一般的な一層保温カーテンと同等以上である。また厚さ0.075mmのフィルムを2枚展帳した場合,日射透過量は屋外日射量の72%で,0.1mmフィルムを展帳した通常のハウスと遜色ないことが明らかになっており,冬越しが容易な寒冷地に向く低コスト施設として有望であることが確認されている。空気膜二重構造とすることによって,屋根面からの放熱が大きく減少し,対照ハウスの場合よりもハウス内気温が夜間は2℃程度高く推移し,地温が高くなった。その結果,ブロッコリやホウレンソウの生育速度が向上することが明らかになった。
研究対象 共通
専門 栽培生理
部門 野菜
カテゴリ データベース 低コスト 播種 ほうれんそう

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