課題名 | 安心感・信頼感の高いワクチン接種キュウリ苗のオンデマンド供給 |
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研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
バイオテクノロジー開発部 |
研究期間 | 継H17~19 |
年度 | 2005 |
摘要 | キュウリに発生するズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)は国内で年間数十億円以上の大きな経済的被害をもたらしている。また,本県においても主要な病原ウイルスとなっており,モザイク症状や急性萎凋症による被害が発生している。京都府農業資源研究センターでは,ZYMVの感染予防ワクチンの実用化を目指し,民間企業及び大学との産学公共同研究に取り組み(2001~2003年度文部科学省・科学技術振興調整費),高い実用性を示すZYMVワクチンを作製,さらにその製剤化法と製剤を用いた自動接種装置を開発し,ワクチン接種苗の安定大量育苗法を確立した。本研究では,普及に向けた発展的課題(ワクチンの地域適応性の検討,リスク評価等)を解決し,オンデマンドな(いつでも,どこでも,だれでも利用できる)ワクチン接種苗の供給体制の確立を目的としている。本県担当分の研究課題では,京都府が作製したワクチンの本県における適用性を検討するとともに,京都府が開発した技術を応用し,本県で発生するZYMV分離株から本県により適したワクチンを開発する。地域適応性の優れたZYMVワクチンの選抜を行う。本県で発生するZYMVに対して低温処理を行った。圃場試験において,京都府が作製した優良ワクチン株2002の防除効果を調査したところ,本県で発生したZYMVに対して防除効果が確認された。温室試験により,本県の夏秋及び抑制栽培の主力品種におけるワクチン株2002の病徴発現はなく,全ての品種でワクチン株の増殖性は良好であった。 |
研究対象 | キュウリ |
専門 | 病害 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 育苗 きゅうり ズッキーニ 品種 防除 モザイク症 |