広島県独自の有機性資源循環システムの開発

課題名 広島県独自の有機性資源循環システムの開発
研究機関名 広島県立畜産技術センター
研究分担 環境資源部
飼養技術部
研究期間 新H18~20
年度 2005
摘要 (1)背景・目的:有機性汚泥や家畜ふん尿などの有機性産業廃棄物の県内発生量は年間400万トンにも及び,堆肥化等の処理がなされているものの,供給過剰等により処理が滞り環境汚染も散見されている。今後も発生量の増加が見込まれるため,廃棄物の減量化が図れ,省資源・省エネルギー化につながる技術の開発が求められている。こうしたなか,広島県産業科学技術研究所西尾プロジェクトで取り組んでいる乾式メタン発酵技術は,省スペ-スで発酵残渣の排水処理が不要という特徴を有することから,有機性汚泥等の廃棄物の減量化やエネルギー回収が図れるとともに,装置の製造・販売による新たな環境産業の育成につながる技術として期待されている。しかし,この技術を実用化していくためには,アンモニア除去に係るランニングコストの低減化等の課題が残っており,県立試験研究機関が総力を挙げて課題解決に取組んでいく必要がある。有機性廃棄物の減量・資源化及び環境関連産業の育成を図るため,複数の県立試験研究機関が連携して,乾式メタン発酵技術の実用化に取組むとともに,他のリサイクル技術との比較・評価を行うにことにより県内有機性廃棄物の排出実態に即した最適なリサイクルシステムを構築する。(2)期待される成果 ア 脱アンモニア技術の開発:本研究で検討する脱アンモニア技術は,アルカリ及び酸添加が不要となるため,薬品費の削減や,薬品添加による汚泥量の増加に伴う残渣処理費用の削減につながる。アンモニアを液状,または固形状で除去できれば,アンモニアガスの吸収工程が不要となる。重金属や臭気成分も除去できれば,発酵残渣の堆肥化後の価値を高めることができる。 イ 発酵副産物(発酵残渣・アンモニア)の有効利用:乾式メタン発酵残渣を効率的に堆肥化等できれば,処理費用の削減につながる。また,乾式メタン発酵残渣を堆肥化した事例はなく,農作物に必要な微量元素の濃縮等が確認できれば堆肥化後の価値を高めることができる。 ウ 適応廃棄物の拡大:乾式メタンを食品残渣や家畜ふん尿(鶏ふん)に適用した事例はなく,対象処理物を広げることで,処理装置の受け入れ先を下水処理場以外にも広げることが可能となる。
研究対象 鶏ふん
専門 環境
部門
カテゴリ コスト 省エネ・低コスト化

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