気象災害軽減による直播てん菜の初期生育安定化

課題名 気象災害軽減による直播てん菜の初期生育安定化
研究機関名 北海道立十勝農業試験場
研究分担 栽培システム科
研究期間 完H16~18
年度 2006
摘要 a.目的:てん菜直播栽培における気象災害(風害、凍・霜害およびソイルクラスト)の発生要因を明らかにし、軽減対策の確立をめざし、てん菜直播栽培の初期生育安定性を向上させる。b.計画:(a)気象災害の発生要因解析として、(i)風害の発生要因解析:十勝および網走地域の乾性火山灰土、砂質系沖積土について、風害ほ場周辺の作付状況とてん菜の被害程度との関係を調査、(ii)風害の被害解析:農試場内において、てん菜の出芽期~本葉6葉期に、送風機を用いて土粒子を飛散させ、てん菜の被害程度と被覆作物間作の効果を調査、(b)風害軽減対策として、(i)被覆作物の利用:大麦やえん麦などのイネ科作物を間作し、風速低減や、土粒子の飛散軽減をねらう。被覆作物としてイネ科作物5種類を供試し、被覆作物の播種量、てん菜の施肥法、イネ科除草剤6種類および展着剤の有無の処理を組み合わせる。被覆作物の播種様式は、i)整地前(播種の約1週前)にイネ科作物を散播し、総合施肥播種機でてん菜を直播。ii)播種後の畦間にイネ科作物を条播。(ii)砕土整地法、播種法の改良:深耕爪付きカルチを供試し、畦間に風よけとなる土塊を上げて、土壌飛散軽減をねらう。(iii)現地試験:上記の処理の一部について、5箇所の現地試験を実施し、その効果を調査する。c.調査項目:(a)発生要因解析:(ほ場試験では、ほ場履歴、砕土率、飛散した土粒子の大きさ分布、土壌水分等、農試場内モデル試験では、てん菜の生育および被害の状況、(b)気象災害の軽減対策:被覆作物の生育および除草剤による殺草効果、てん菜の生育および被害の状況、土粒子の飛散程度。d.成果:てんさい直播栽培における風害軽減のための麦類栽培方法、およびソイルクラストクラッシャ利用法を示した。
カテゴリ 病害虫 えん麦 大麦 直播栽培 除草剤 施肥 てんさい 播種

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