山菜の安定生産技術の確立と高品質系統の作出

課題名 山菜の安定生産技術の確立と高品質系統の作出
研究機関名 山形県森林研究研修センタ-
研究分担 森林研究研修センター
研究期間 継H15~19
年度 2006
摘要 目的:多雪山間地特有の山菜であるタケノコ(ネマガリタケ)は近年人工栽培が増加しているが、苗の確保が難しく栽培用苗が不足している。そこで、短期間での大量増殖が可能な組織培養による増殖技術の開発し、苗の生産と栽培技術の確立を図る。また、栽培が定着している他の山菜類についても、今後増産から生じる市場間競争に打ち勝つために品質の高い系統を作出する。成果:組織培養により作られたネマガリタケポット苗は順化後3年でランナーが発生することから、露地での栽培化に向けて、羽黒町の林木育種場内の林床と畑地の2箇所に定植試験地を設定し、その生育状況を調査している。これまで活着は極めて良好であり、本年は定植後3年目の生育状況を調査した。畑地に定植した個体は地下茎が定植地点より約2m付近まで伸張しているものの草丈は50cmほどでしかなかったし、林地に定植した個体は地下茎が定植地点より約1mにも満たない伸張であるのに対して、草丈は60cmまで成長していた。しかし、いずれも周囲の雑草高を抜け出すまでには至らず、除草等の保育管理が不可欠であった。また、山菜優良系統の候補の収集として、生育が旺盛なワラビを1系統収集しセンター圃場内に保存栽培したところ、圃場においても生育の旺盛さが再現され、この個体は遺伝的な優良性を有する可能性が高いと考えられた。
カテゴリ 病害虫 育種 栽培技術 雑草 除草 たけのこ わらび

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる