2(4)あゆ冷水病感染環解明調査

課題名 2(4)あゆ冷水病感染環解明調査
研究機関名 愛知県水産試験場
研究分担 冷水魚養殖グループ
研究期間 継17~19
年度 2006
摘要  「あゆ漁業再生プログラム実証事業」を実施する巴川漁協管内河川を主対象にして、7月以降に人工放流アユやおとりアユ、付着藻類、常在魚の保菌検査を実施し、感染源の解明を試みた。また、河川で漁獲したアユを鱗枚数や鰭カット標識の有無により系統判別し、種苗別の冷水病菌感染率を調査した。さらに、河川に水温計を設置し、冷水病発生の環境条件の解明を試みた。結果の概要は以下の通り。(i) 感染経路の調査では、7月以降に河川に加入するアユ(人工放流アユ・おとりアユ)の保菌検査を実施したが、冷水病菌は検出されなかった。また、オイカワ等の常在魚や、付着藻類等の冷水病菌の調査を行い、常在魚からは検出されなかったが、付着藻類から冷水病菌が検出された。検出された冷水病菌の遺伝子型を調べたところ、河川にアユが生息する時期はAS型及びAR型(アユ型)冷水病菌が検出されたが、河川にアユが生息しない時期はBS型及びBR型(オイカワ・マス型)冷水病菌のみが検出され、AS型及びAR型の冷水病菌の河川での常在は確認されなかった。(ii) 自記水温計を設置して河川水温の連続測定を行った結果、河川でAS型及びAR型の冷水病菌が検出された期間の日平均水温は16℃から23℃、BS型及びBR型の冷水病菌は4℃から16℃の期間に検出され、AS型及びAR型とBS型及びBR型では増殖至適温度が異なると考えられた。(iii) 足助川において7月に検査したアユから冷水病菌が検出され、海産系F1の保菌率は約4割、交雑系(海産系親魚×長期継代系F29)では約7割、3系統以外のその他の人工放流アユでは約4割であり、交雑系は海産系F1やその他の人工種苗よりも高い保菌率を示した。(iv) 巴川において10月に検査したアユは系統に係わらず概ね7割以上のアユが冷水病菌を保菌しており、 成熟期のアユは系統に係わらず、高い確率で保菌すると考えられた。(v) 巴川及び足助川において、アユから検出された冷水病菌の遺伝子型は河川の上流部ではほとんどAS型だったが、下流部で産卵期に漁獲したアユの多くはAS型とAR型の両方の遺伝子型の冷水病菌を保菌しており、BS型を保菌しているアユも存在した。
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