2(10)あゆ漁業再生プログラム実証事業

課題名 2(10)あゆ漁業再生プログラム実証事業
研究機関名 愛知県水産試験場
研究分担 内水面養殖・冷水魚養殖グループ
研究期間 継H17~19
年度 2006
摘要  近年,アユ冷水病の発生等により,内水面漁獲量の約半数を占めるアユの漁獲量の低下が顕著となり,その対策が急務となっている。既存のアユ放流方法には問題があるため,放流しているアユの特性を把握して新たな放流方法を検討・実証し,広く普及することで,アユ漁獲量の回復を図る。1放流種苗の特性把握(1) 放流種苗の冷水病感染試験 揖保川系人工種苗,木曽川系人工種苗,交雑人工種苗(揖保川系♂×木曽川系♀)の冷水病感染試験を実施した。各種苗の累積斃死率は,揖保川系人工種苗(75~95%),木曽川系人工種苗(10~15%),交雑人工種苗(35~45%)であり,揖保川系が冷水病に弱く,木曽川系が強く,交雑は両者の中間的な強さであった。(2) 放流種苗の釣獲特性 交雑人工種苗と木曽川系大型人工種苗(トビ群)の釣獲特性について,木曽川系人工種苗を対照種苗として用い比較した。交雑人工種苗は木曽川系人工種苗と同じような釣獲性特性であった。木曽川系大型人工種苗は漁期初めの釣獲性が優れていた。2 新たな放流方法の実証 「揖保川系人工種苗+木曽川系人工種苗+追加放流」という新たな放流方法について,その有効性を検討した。解禁時の水温が低い漁場では,漁期全般にわたり漁獲量が安定していたが,水温が高い漁場では,解禁1週間程度で釣果が減少した。また,天然遡上がある漁場については,遡上アユの釣獲特性を明らかにすることで,より効果的な放流方法が構築できると思われた。 揖保川系人工種苗が冷水病に弱いことから,「揖保川系人工種苗+木曽川系人工種苗+追加放流」という新たな放流方法は,限られた漁場にしか用いることができない。そのため,冷水病に強い木曽川系人工種苗を基本とした放流方法を考案する必要がある。また,揖保川系人工種苗に代わるような種苗の開発も進める必要がある。
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