課題名 | 広島牛の肉色向上技術の開発 |
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研究機関名 |
広島県立総合技術研究所畜産技術センター |
研究分担 |
飼養技術部 |
研究期間 | 完H15~18 |
年度 | 2006 |
摘要 | 目的:肉色は牛肉の品質を決定する上で,重要な形質であり,良い肉色の牛肉を安定的に生産する技術が求められている。そこで,本研究では生産現場における肉色変動要因の明確化と,その改善による肉色向上技術の開発を行う。成果:県内産牛枝肉における肉色改善を行うため、先行実施した肉色変動要因の調査では、牛肉pHの寄与は比較的小さく、牛肉中ミオグロビン含量が主要な変動要因であることを解明した。併せて、牛肉中ミオグロビン含量の分布実態を明らかにし、品種、性別及び月齢による変動も明らかにした。次に、変動要因調査の結果を受けて実施した肉色改善技術の開発では、これまで科学的知見が乏しかった、牛肉中ミオグロビン含量の栄養的制御を目的とした肥育牛の鉄吸収に関する精密試験を実施し、カルシウムの飼料添加量低減による、肥育牛の鉄吸収量低減効果を解明した。さらに、精密試験の結果を受け、現地実証試験を展開し、カルシウムの飼料添加量低減による、牛肉中ミオグロビン含量の低減効果及び肉色改善効果を解明した。この他、穀類の多給や、と畜当日の家畜輸送が肉色に影響していないこと等、肉色改善に係る科学的情報を獲得した。 |
カテゴリ | 肉牛 品種 輸送 |