飼料イネを基軸とした他作物との組合わせによる転作田高度利用技術

課題名 飼料イネを基軸とした他作物との組合わせによる転作田高度利用技術
研究機関名 広島県立総合技術研究所畜産技術センター
研究分担 飼養技術部
研究期間 完H16~18
年度 2006
摘要 目的:稲発酵粗飼料用飼料イネが県内の転作田で生産されている。飼料イネの裏作物に冬作飼料作物を栽培すれば,転作田の高度利用と飼料イネ専用収穫機の効率的利用が図られる。そこで,転作田に適する品種,ダイレクトカット(立毛刈り)による刈取適期,栽培方法,サイレージの品質・し好性を調査する。成果:ア 転作田に適する耐湿性品種の選定:乾物収量は,イタリアンライグラス極早生のハナミワセが415kg/10aと高い傾向であり,転作田に適すると考えられる。イ 刈取時期の違いがサイレージの保存性,し好性に及ぼす影響:サイレージのし好性は,イタリアンライグラス出穂後17日(含水率70~80%)と53日(含水率71%)が高い傾向であった。し好性から判断すると,刈取適期は含水率70~80%の時期であると考えられる。ウ 冬作飼料作物の不耕起播種による省力栽培技術の開発:(ア)施肥回数の違いが収量に及ぼす影響:イタリアンライグラスの乾物収量は,1回施肥区が351kg/10a,2回施肥区が534kg/10aであった。不耕起播種の場合は,施肥を2回に分けると乾物収量が増加すると考えられる。(イ)播種量と播種期が発芽率に及ぼす影響:イタリアンライグラスの発芽は,立毛播種区,収穫後播種区とも良好であった。発芽数は,少量播種区(3kg/10a区)でも高かった。(ウ)肥料の違いが収量に及ぼす影響:イタリアンライグラスの乾物収量は,化学肥料区と堆肥区では同程度であった。堆肥2t/10aは化学肥料N:P:K=4:6:3kg/10aと同程度の肥効があると考えられる。不耕起でも堆肥散布が可能であると考えられる。エ 経営評価:イタリアンライグラスの乾物収量を530kg/10aとし,販売代金を乾物1kgあたり55円と仮定すると裏作栽培により所得が生まれる。
カテゴリ 肥料 イタリアンライグラス 経営管理 栽培技術 収穫機 飼料作物 飼料用作物 施肥 耐湿性 播種 品種

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