課題名 | 高度クリーン農業技術の開発(3)トマト |
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研究機関名 |
北海道立道南農業試験場 |
研究分担 |
研究部・ 栽培環境科 病虫科 |
研究期間 | 継H19-22 |
年度 | 2007 |
摘要 | 目的:道産農産物の競争力を高め,高度化する消費者ニーズにも対応するため,トマトにおける化学肥料・化学合成農薬を5割削減した高度クリーン農業技術を開発・実証する。、成果:化学肥料を5割削減した3処理区の総収量および良果収量は、それぞれ12.0~12.4t/10aおよび11.0~11.6t/10aであり、化成対照区の総収量(12.2t/10a)、良果収量(11.7t/10a)と同等であった。また、5割削減区と対照区の果実糖度は6.1~6.2、酸度は0.43~0.45であり、同等であった。乾物生産量について、5割削減区は化成標準区よりもやや低く、その中でも「基肥有機重点区」が最も低かった。部位別に見た場合、5割削減区では葉部で低く、果実部は化成対照区と同等であった。窒素吸収量については、乾物生産量の傾向とほぼ同様であり、「基肥有機重点区」が低かった。定植時の土壌無機態窒素量(硝酸態窒素とアンモニア態窒素の合計量)は、基肥で施用した有機窒素割合が高まるにつれて少なくなった。第一果房肥大期および栽培終了時においても、同様の傾向であった。以上の結果から、いずれの5割削減区においても化成標準区と同等の果実生産量および果実糖度を維持することが可能であった。 |
カテゴリ | 肥料 病害虫 くり 栽培技術 トマト 農薬 |