庄内砂丘におけるラウンドアップマックスロードを利用した造林作業の省力化に関する試験

課題名 庄内砂丘におけるラウンドアップマックスロードを利用した造林作業の省力化に関する試験
研究機関名 山形県森林研究研修センタ-
研究分担 森林研究研修センター
研究期間 完H18~H19
年度 2007
摘要 目的:松くい虫被害でクロマツが枯損した跡地には、ニセアカシア等の雑草木が多く侵入している。ニセアカシアは、繁殖力が旺盛で萌芽力が非常に強く、刈払うだけでは駆除が難しいため、実用的・効果的な駆除方法が求められている。そこで、ラウンドアップマックスロード(有効成分:グリホサートカリウム塩48%)がニセアカシア等の雑草木を効果的に枯らし、植栽したクロマツが順調に生育できるか調査し、ラウンドアップマックスロードの農薬登録の適用拡大が可能か検討する。成果:酒田市内のクロマツ林後方にある樹高1.5m程度のニセアカシアを中心とした雑草木繁茂地に、10l/ha区(30倍希釈液)、20l/ha区(15倍希釈液)、40l/ha区(7.5倍希釈液)、対照薬剤区(ラウンドアップハイロード(有効成分:グリホサートアンモニウム塩41%、10l/ha、30倍希釈液))、無散布区の試験地を設定し、18年8月に散布試験を行なった。 平成19年9月の最終調査では、落葉低木類とつる植物は、10l/ha区、20l/ha区、40l/ha区、対照薬剤区(以下散布区)において無散布区と比較して植被率が低く、持続的な抑制効果が確認されたが、草本はすべての散布区で春先の再生が著しく、翌年まで効果は持続しなかった。 植栽したクロマツ(各試験区24本植栽)は、 最終調査時点まで、散布区では2~4本、無散布区では10本枯死したが、原因は薬害ではなく被圧によるものであった。(下刈りは、散布区で1回、無散布区で3回実施) ニセアカシアの再生率は、10l/ha区と対照薬剤区ともに5%程度で大きな差は認められず(p<0.05)、40l/ha区では0%であった。この結果から、ラウンドアップマックスロードのニセアカシアに対する駆除効果は、ラウンドアップハイロードと同等であると認められた。
カテゴリ 病害虫 雑草 省力化 農薬 繁殖性改善 薬剤

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