稲こうじ病罹病イネが混入した飼料イネホールクロップサイレージがウシの生産性に与える影響の解明とその回避技術の確立

課題名 稲こうじ病罹病イネが混入した飼料イネホールクロップサイレージがウシの生産性に与える影響の解明とその回避技術の確立
研究機関名 広島県立総合技術研究所畜産技術センター
研究分担 飼養技術研究部
研究期間 継H18~H20
年度 2007
摘要 目的:現在,飼料イネの増産に向けた取り組みがなされる一方で,多くの飼料イネに稲こうじ病の発生が見られ,飼料イネを給与する農家ではこれを不安視している。そこで,稲こうじ病罹病飼料イネのウシへの影響程度を明らかにし,その影響を回避する技術を,栽培・サイレージ調製・給与方法の3つの側面から確立する。、これまでの成果:(ア)めん羊への給与試験、成雄めん羊3頭に稲こうじ病籾(以下病籾)を添加した飼料イネWCSを給与し,病籾の添加レベルが消化率や微生物態窒素合成量等に及ぼす影響を調査した。病籾添加レベルの違いによる成分消化率および微生物態窒素合成量に差は認められなかった。栄養素摂取量(DM,OM,CP,EE,NDF)は,対照区が高用量区に比べ有意に高く,増体重も低用量区および高用量区が,対照区と比較して低い値になった。、(イ)稲こうじ防除試験、 a 出穂前の湛水処理;間断灌漑区画と湛水区画において稲こうじ病の発生に差は認められなかった。、 b 薬剤散布;出穂14日前に薬剤(アゾキシストロビン製剤)の散布を行った区画では19年度は無処理区より発病株率,発病穂率が低い傾向がみられたが,薬剤の効果の有無については不明であった。、 c早期収穫;出穂後15日,20日,25日,30日目に圃場内の6ヶ所から飼料イネを刈り取り(1ヵ所あたり5~6株)サイレージ調製を行ったが,19年度に試験を行った圃場において出穂後30日目においても稲こうじ病の発生は少なく,早期収穫による稲こうじ病籾の混入率の減少効果はみられなかった。、 d 尿素処理;収穫した飼料イネに稲こうじ病籾を乾物の3%添加した後0,1,3,5%の尿素を添加しサイレージ調製を行った。尿素を添加したサイレージはpHとアンモニア態窒素が高くなった。、e種子消毒;飼料イネ種子に稲こうじ病硬膜胞子を1%付着させ,4種類の処理水(蒸留水,強アルカリ電解水1時間+強酸性電解水24時間,強酸性電解水24時間,イプコナゾール・銅水和剤200倍希釈24時間)にそれぞれ浸し種子消毒を行った。黄熟期に稲こうじ病の発生程度を調査したところ,処理間で差は認められなかった。、
カテゴリ 稲こうじ病 種子消毒 防除 薬剤

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