| 課題名 |
(3)作物主要病害に対する病原菌レースの同定と抵抗性遺伝資源の選抜 |
| 課題番号 |
2008010744 |
| 研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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| 研究分担 |
(独)国際農林水産業研究センター,生物資源領域
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| 協力分担関係 |
ブラジル農牧研究公社
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| 研究期間 |
2006-2010 |
| 年度 |
2008 |
| 摘要 |
ネットワーク参加国の中国、フィリピン、ベトナム、インドネシアでこれまでに合計3,000点以上のいもち病菌系の収集を行い、一部の参加国の菌系についてはJIRCASで保存を開始した。各国で少なくとも70菌系以上について病原性評価を行った結果、中国南部を境として菌系に明確な分化があることが明らかとなった。各国のいもち病抵抗性の遺伝資源の多様性の解析のためにSSRマーカーにより分類した。インドネシアの品種LAKAが持つ抵抗性遺伝子をQTL解析し、第11染色体上に座乗位置を推定しPi48 (t) と仮称した。この抵抗性遺伝子はPikの対立遺伝子と推定される。EMBRAPA大豆研究所に、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの担当者を集め、さび病の病斑型の評価法を統一した。各国でさび病菌の菌系の採取を進め、確立した病斑型の評価法に基づき、これまでに18サンプルの評価を終えた。ブラジル、パラグアイのサンプルは採取地により病原性の違いがみられ、多様な菌系の存在が示唆される。南米の菌系と日本の菌系を比較したところ、両者は病原性に関して大きく異なり、ブラジル菌系に対して抵抗性を示す品種は少なく、その抵抗性も弱いことがが明らかとなった。大豆の抵抗性遺伝子Rpp2とRpp4を集積した系統を育成してきたが、今年度はダイズ品種Kinoshitaに由来するRpp5を集積した3抵抗性遺伝子集積個体を育成した。ブラジルのさび病菌を各種の抵抗性遺伝子を持つ系統に接種したところ、これまで有効であったRpp2は感受性を示し、Rpp4, Rpp5も抵抗性が弱まっていた。広範な菌系に対する抵抗性の可能性があるDefensin、NPR等の遺伝子のアグロバクテリウムによるダイズへの導入を試み、これまでにそれぞれの遺伝子について約10個体の形質転換体を得た。14抵抗性遺伝子を対象として育成した17同質遺伝系統群について、フィリピン産標準判別いもち病菌菌系(20)と日本産菌系(29)を用いた評価を行い、US-2同質遺伝子系統の方が、遺伝的背景が均一であることより、一遺伝子系統より正確な抵抗性反応を示していること確認した。圃場抵抗性遺伝子保有品種については、ほとんどのものが広範ないもち病菌菌系に対して抵抗性を示したが、全ての品種について病原性を示す菌系が認められた。ベトナムの抵抗性品種OM576は、用いた全ての菌系に対して抵抗性もしくは部分抵抗性を示し、遺伝資源として注目された。
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| カテゴリ |
遺伝資源
いもち病
大豆
抵抗性
抵抗性遺伝子
抵抗性品種
評価法
品種
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