課題名 |
(4)東南アジアにおけるバイオマス利活用技術の開発 |
課題番号 |
2008010745 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
(独)国際農林水産業研究センター,両加工領域
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協力分担関係 |
キングモンクット工科大学
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2008 |
摘要 |
インドネシア、カンボジアにおける主要バイオマス資源作物(キャッサバ、サトウキビ、ジャトロファ)の生産の現状と生産拡大の可能性を明らかにした。特にインドネシアにおいてキャッサバの低収量とサトウキとビの低糖濃度が問題であることを指摘した。インドネシアにおけるジャトロファの育種や家庭用燃料としての導入事業についての調査は、ジャトロファを健全に導入する事例として他国の参考になる。タイ土壌から分離したセルロース高分解能嫌気性細菌に、弱アルカリ(pH8)、高温(72℃)で結晶性セルロース分解活性があることを明らかにした。最近注目されているアルカリ前処理法を用いたバイオマスの前処理にとくに適した酵素を生産すると考えられる。デンプンとセルロースの分解に必要な5種類の酵素(α―アミアラーゼ、グルコアミアラーゼ、β-グルコシダーゼ、エンドグルカナーゼ、セロビオヒドロラーゼ)を細胞表層に提示するエタノール発酵酵母を開発し、この酵母をキャッサバパルプ(デンプン約60%、セルロース約30%から構成される)に作用させたところ、デンプン、セルロース成分が分解され、生成したグルコースや各種のオリゴ糖が直ちに発酵され、エタノールが生産されることを示した。オイルパーム樹液からのエタノール生産に適した酵母の分離・選択を行い、オイルパーム樹液中に含まれる主要糖すべてから、効率的にエタノールを生産する酵母を取得した。オイルパーム伐採古木樹幹及び胚乳殻から蒸煮法(200℃、40分)により2-pyrone-4,6-dicarboxylic acid (PDC)前駆物質が大量に抽出されることを見出した。オイルパームのフロンド、樹皮、幹柔組織を比較した結果、幹柔組織がが自己融着ボードの材料として適していることを明らかにした。熟成によるオイルパーム伐採古木樹液中の糖濃度増加現象について、品種、栽培条件の影響を検討し、一定の普遍性を確認した。オイルパーム古木樹液を効率的に搾汁する、シュレッダーと圧搾機から構成される、オイルパーム搾汁システムを開発した。オイルパーム古木樹液のエタノール発酵に適した酵母の選択及び発酵条件を決定した。
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カテゴリ |
育種
栽培条件
さとうきび
生産拡大
とうき
品種
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