課題名 |
(6)東南アジア地域における有用な郷土樹種の育成技術の開発 |
課題番号 |
2008010754 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター
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研究分担 |
(独)国際農林水産業研究センター,林業領域
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協力分担関係 |
マレーシア森林研究所
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2008 |
摘要 |
有用郷土樹種3種の内、Hopea ferrea、H. odorataは早生樹成熟林下の光環境でも成長量を確保でき、混交林化用の樹下植栽樹種として優れていることを明らかした。一方、Xylia xylocarpaは林床下では成長が著しく悪くなった。アカシアマンギュウム成熟林において、間伐を入れることで雨季から乾季初期にかけて表層土壌の土壌含水率の減少を抑えられることが明らかになった。なお、間伐はタイ王室林野局の許可により行った。チーク人工林材の素材価格水準は、過去8年間漸増傾向にあり、丸太材長が長くなるにつれ価格上昇率が高いこと、地域により価格差があることが明らかになった。森林組合の調査から、輸出用と国内用の品質の区分と明確化、材価格決定・工場側利便性のための木材市場の形成、組合の集荷機能の強化が流通とチーク林経営に重要である点を抽出した。東北タイの地域社会経済の特性分析と類型化を行った結果、19県は4類型に区分できた。プロジェクト対象地のノンブアランプー県は、賃金給与収入よりも農業依存の傾向が比較的強い地域に区分され、農林複合経営を普及浸透させるための環境に恵まれていることを明らかにした。フタバガキ有用樹セラヤ(Shorea curtisii)の天然林と択伐林の花粉撒布様式は、天然林では短距離において非常に活発な花粉散布が行われているのに対し、択伐林では高い割合の自殖による散布と比較的距離の長い撒布が行われており、大きく異なることを明らかにした。択伐林は択伐後20年が経ってもいまだ先駆樹種の本数が減少する遷移の中期段階にあり、先駆樹種を含む木本植物の種構成とその個体数の変動の点で天然林とは大きく異なっていることが明らかになった。
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カテゴリ |
あま
管理技術
経営管理
輸出
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