高度クリーン農業技術の開発(3)トマト

課題名 高度クリーン農業技術の開発(3)トマト
研究機関名 北海道立道南農業試験場
研究分担 研究部・栽培環境科
病虫科
研究期間 継H19-22
年度 2008
摘要 目的:道産農産物の競争力を高め,高度化する消費者ニーズにも対応するため,トマトにおける化学肥料・化学合成農薬を5割削減した高度クリーン農業技術を開発・実証する。、成果:(1)5割削減の影響評価試験において、慣行区と50%削減区を比較すると、窒素吸収量は50%削減区が低かったものの、収量、乾物生産量、果実品質は同等であった。(2)代替技術開発試験において、合計の良果収量について慣行区と代替1~5区を比較すると、代替1区を除いて同等以上であり、また対照30区とほぼ同等であった。時期別収量については、たい肥を施用した代替4・5区の良果収量は前期に低く、後期に高い傾向であった。一方、乾物生産量および窒素吸収量は、代替4・5区で慣行26区および対照30よりも高かった。さらに、代替4・5区では土壌無機態窒素量および葉柄硝酸濃度も高い傾向にあった。(3)総合試験において、規格内収量について慣行区と比較した場合、50%削減区は収穫後期(9/16以降)に低下したが、代替区では同等の推移を示した。また、窒素吸収量については慣行区と代替区は同等(25~26kg/10a)であったのに対して、50%削減区では両区に比べて低かった(18kg/10a)。(4)病害は灰色かび病、葉かび病及びうどんこ病が発生した。害虫はオンシツコナジラミとミカンキイロアザミウマが発生したが発生量は少なかった。アブラムシ類は1株で発生がみられたが、防除実施以降発生はみられなかった。(5)学農薬50%低減区は、農薬試験単独のA-6ハウスおよび化学肥料50%低減を組合せたA-7ハウスとも、灰色かび病と葉かび病の発生量が慣行区よりも多くなり、うどんこ病は慣行区と同程度であった。病害虫による被害果を除いた収量(総収量-被害果)は、A-6ハウスおよびA-7ハウスとも慣行比90と減収が認められた。(6)生物農薬代替区は、A-6ハウスで灰色かび病(葉)が慣行区よりもやや多かったほかはいずれも同程度の発生量であった。有機質資材と組合わせたA-7ハウスでは、灰色かび病(葉)と葉かび病がやや多かった。病害虫による被害果を除いた収量は、A-6ハウスで慣行比93とやや減収したが、A-7ハウスでは100と慣行区と同程度であった。(7)道南地域の主要品種である「麗夏」は、無防除栽培でも葉かび病の発生が認められず農薬の削減に有効であると考えられた。(8)灰色かび病に対する微生物農薬の防除効果は防除価16~39といずれも化学農薬よりも劣った。また、葉かび病に対する微生物農薬の効果は防除価46~78と剤によって差が認められた。なお、化学農薬としてカウントされないバチルス ズブチリス・ポリオキシン複合体水和剤は、葉かび病に対して防除価89と高い効果が得られた。(9)黄色及び青色粘着ロール設置ハウスと未設置ハウスでオンシツコナジラミおよびミカンキイロアザミウマの寄生量に差は認められず、効果は不明瞭であった。
カテゴリ 土づくり 肥料 病害虫 うどんこ病 害虫 くり トマト 農薬 品種 防除

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