課題名 |
アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米低減を目指した新防除モデル |
研究機関名 |
北海道立道南農業試験場
|
研究分担 |
研究部・病虫科
|
研究期間 |
完H18-20 |
年度 |
2008 |
摘要 |
目的:アカヒゲホソミドリカスミカメの性フェロモントラップを活用した要防除水準を設定し、簡便で地域適合性の高い防除モデルを策定する。、成果:(1)徐放性誘引製剤と捕獲部分が網円筒からなる性フェロモントラップは、長期間にわたり安定した誘引捕獲性能を示した。トラップを外周部から30m以上水田側に入った細い畦畔沿に設置することで、簡易的に水田での発生を捉えることができる。同一防除でまとまった区域(1~10ha)に少なくともトラップ3基設置する。トラップ捕獲虫数はすくい取りの約3~5倍を示し、低密度で虫の検出性能が優れた。(2)出穂後30日間の水田トラップの捕獲虫数と斑点米率との間には高い正の相関がみられ、この積算虫数を1日当たりに換算し、防除間隔の7日間で積算した値を防除要否の基準として示した。(2)斑点米率0.1%以下(1等米)に抑えるには、7日間の捕獲虫数が「ほしのゆめ」ではトラップ当たり1.2頭、「きらら397」で2.2頭が防除要否の基準となる。(3)要防除水準の適用性の検討のため、斑点米率0.1%以下にする7日間のトラップ捕獲虫数の防除要否の基準で追加防除を行った結果、「ほしのゆめ」及び「きらら397」で、0.1%の斑点米率となった。、 以上から、本カメムシの性フェロモントラップによる捕獲虫数の調査によって、適正な斑点米の防除を行う。
|
カテゴリ |
カメムシ
水田
性フェロモン
斑点米
防除
|