食の安全・安心の確保に対応した施設園芸作のポジティブリスト制度対応

課題名 食の安全・安心の確保に対応した施設園芸作のポジティブリスト制度対応
研究機関名 北海道立道南農業試験場
研究分担 技術普及部
研究期間 継H19-21
年度 2008
摘要 目的:ポジティブリスト制度への対応のため、水稲育苗後のハウスで果菜類栽培が可能な水稲育苗技術とドリフト回避のための水面施用粒剤を利用した水稲病害虫防除技術及び夏期高温に対応した施設園芸技術の導入・普及を図る。このうち、道南農試では技術普及部が、農薬散布時のドリフト回避を目的とする「ポジティブリスト制度に対応した水稲病害虫防除技術の確立」について担当している。、成果:(1)病害虫の発生状況について、いもち病の発生は少なかったが、8月中下旬の曇雨天により散発的に穂いもち病がみられた。七飯町軍川では7月下旬に葉いもち病が発生し、補完防除を実施した。カメムシの発生は、6月中旬から比較的高温の天候に推移したが、すくい取り調査では多発圃場はみられなかった。(2) 実証試験圃場でのいもち病に対する効果では、各地区とも粒剤防除と液剤防除での発生程度に差は見られなかった。いもち病の発生は、水口側など生育が遅れた部分で散見された。カメムシに対する効果では、各地区とも斑点米の発生は少なく、粒剤防除区の斑点米率は液剤防除区とほぼ同程度であった。(3)粒剤飛行間隔による作業時間と防除効果を検討した。飛行間隔7.5mでは慣行5mと比較して、飛行回数が3往復から2往復となり、10a当たり作業時間は24%短縮された。いもち病に対する防除効果は、同等であった。斑点米率はやや高い結果であった。(4)農家に対するアンケート調査では、5戸中4戸が慣行防除と同等と回答した。防除前は4戸が粒剤防除に「不安がある」と回答したが、防除後では「少し不安」と回答した農家が2戸で、不安点は「価格」と「水管理」であった。オペレーターに対するアンケートでは、全員が7.5m飛行は作業時間が短く、操作が楽であるとの回答であった。
カテゴリ 病害虫 育苗 いもち病 害虫 カメムシ 施設園芸 水稲 農薬 斑点米 病害虫防除 防除 水管理

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