課題名 |
太陽熱を主体とした蓄熱・保温システムの開発と小水力発電の導入調査 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
情報経営部
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研究期間 |
完H18~20 |
年度 |
2008 |
摘要 |
施設園芸における生産コストを見ると光熱費の割合は30%以上に達し、消費エネルギーの80%以上は、冬季加温用のボイラーで消費されている。近年、石油市場の不安定化の影響を受け、重油価格は昨年度より50%以上高騰し、今後も高い価格で推移すると考えられるため施設園芸の経営状態は逼迫しその解決策が緊急に求められている。、 施設園芸の生産コストを低減する方法として、自然エネルギーを利用した効率の良いエネルギーシステムの構築が考えられる。そこで、長年にわたりエネルギー問題の解決に関わってきた日本施設園芸協会、高知大学、宮城県農業・園芸総合研究所が連携し、新規性および先進性のある省エネルギーシステムを取り上げ、現地での有効性や経済性を検証し、地域適応型省エネシステムとして提案する。研究は、主に2つの省エネシステムを取り上げる。ひとつは、被覆資材等利用時のハウス保温技術の実用化に向けた指針の確立であり、これらのシステムは冬季の暖房経費の大幅な節約になると予測される。、 この一連の調査研究と技術的な検証を通じて、省エネルギー技術の実用化に向けての新しい知見を得て、施設園芸の生産コストの低減化、安定化に立脚したモデル的経営・管理指針を確立する。、(研究成果)、 夏季高温期のシミュレーション結果では、ハウス内の気流速・気温などの実測値とのばらつきが大きくなった。、 冬期については,継続して検討中であるが,温風暖房機からの送風量を実測してモデルに組み込んだところ、気温・風速は実測値に近づいた。暖房時期の閉め切ったハウス内の空間シミュレーションでは暖房機の送風条件を適切にモデルに組み込むことで比較的高い相関が得られると考えられた。、
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カテゴリ |
経営管理
コスト
施設園芸
省エネ・低コスト化
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