加温型周年被覆ハウスにおける果菜類の生理障害の原因解明と対策

課題名 加温型周年被覆ハウスにおける果菜類の生理障害の原因解明と対策
研究機関名 北海道立道南農業試験場
研究分担 栽培環境科
研究期間 継H20-23
年度 2009
摘要 目的:加温型周年被覆ハウスにおける各種生理障害(ホウ素過剰障害、トマトつやなし果)の発生実態と原因を明らかにするとともに対策技術を開発する。また、土壌消毒後の施肥・有機物管理技術を開発する。、成果:(1)消石灰を施用することにより、石灰区の土壌pHは対照区に比べて高まり、概ね目標pHに達した。一方、堆肥区では対照区とほぼ同様に推移した。堆肥区および石灰区のきゅうりのつる本数は対照区に比べて多く発生し、それに対応して着果数も増加した。また、両区では葉のホウ素濃度も低下し、ホウ素過剰症状も緩和した。したがって、土壌の熱水可溶性ホウ素含量が高く、きゅうりのつるの発生が抑制される条件では、その緩和のために石灰質資材や堆肥の施用が有効であると考えられる。(2)対照区では夜間の温度が10℃未満になったのに対し、被覆区ではトンネルを被覆することにより、果実肥大始めから直径3cmになるまで、概ね10℃以上に維持できた。被覆区のつやなし果の発生とその発生率は対照区より低かった。したがって、果実の肥大始めにハウス内の温度を低くしないことにより、つやなし果の発生を低減できる可能性がある。(3)蒸気消毒、くん蒸(薬剤)消毒ともに、消毒後にアンモニア態窒素が増加した。一方、交換性マンガンにおいては、蒸気消毒では増加したものの、くん蒸消毒では増加しなかった。
カテゴリ 管理技術 きゅうり 生理障害 施肥 土壌消毒 トマト 薬剤

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