課題名 |
集落営農組織における水稲省力・低コスト技術導入による経営的評価 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
|
研究分担 |
情報経営部
|
研究期間 |
新H21~22 |
年度 |
2009 |
摘要 |
目的:、 多目的田植機を活用した水稲省力・低コスト技術の現地実証を実施する。、成果:、(1)多目的田植機の作業別負担面積は,移植機で42ha,直播機で35ha,機械除草機で20ha程度である。、(2)実証集落組織の機械保有台数から利用下限面積を算定すると,集落面積の2.0~4.1倍となり機械が過剰投資の現状にある。、(3)各作業を組み合わせた体系を比較すると,「移植+機械除草」体系で機械除草に伴う農機具費・労働時間が増加し,収量は旋回による欠株等で慣行体系と比較し減収する。「湛水直播+除草剤」体系は育苗が不要となることから労働費・建物費および農機具費が減少する。60kg当たり費用は「湛水直播+除草剤」体系が8,653円と低くなる。、4)集落所得を最大にする組み合わせを試算すると,「湛水直播+除草剤」体系が10.2ha選好されて集落所得が25,038千円となり,現状体系(「移植+除草剤」体系)と比較し増加する。営農モデル条件下では,44.4haまで規模拡大が可能であり,集落所得は26,844千円となる。、5)実証集落で「移植+機械除草」体系導入の可能性をシミュレーション分析すると,米販売単価が232円/kg(13,920円/60kg)以上であると機械除草機の年償却費をまかなうことが可能である。
|
カテゴリ |
病害虫
育苗
規模拡大
経営管理
除草
除草機
除草剤
水稲
低コスト
|