イチゴの高密植移動栽培装置の利用性向上

課題名 イチゴの高密植移動栽培装置の利用性向上
研究機関名 宮城県農業・園芸総合研究所
研究分担 園芸栽培部
研究期間 新H21~22
年度 2009
摘要 目的:、 イチゴ高密植移動栽培装置に適した養水分供給方法を確立する。高密植移動栽培装置の実用性評価と問題点の抽出を行う。、成果:、(1)収量は「章姫」が最も多くなり,株当たり570g,a当たりで900kgとなった。一方,「女峰」と「とちおとめ」は600~700kgと「章姫」より低くなった。「女峰」はくず果が多数発生したこと,「とちおとめ」では葉の黄化症状が発生し,生育が不良となったことが,収量が低い要因と考えられる。「女峰」は開花順位の低い花が小果となりやすい傾向があるが,本試験においては,葉の相互遮蔽のためか,その傾向が顕著となった。また,本システムでは,栽培ベッドの下端が常時培養液に浸っていることから,水分過剰となりやすく,「とちおとめ」では根の活性が低下して養分吸収が抑制された可能性がある。、(2)ウエイティング処理を行った場合には葉の黄化症状は発生せず,収量も多くなった。ウエイティング期間中に地上部が茂り,葉からの蒸散が多くなったために根域の水分の滞留がなくなり,根の活性が維持されやすくなったと推察される。開発中のイチゴ密植栽培システムは栽植様式や養水分供給方法が一般的な高設栽培とは異なるので,品種による生育や収量の差が大きくなる可能性があるが,供試した3品種の中では章姫が最も適すると考えられた。
カテゴリ いちご 黄化症状 品種

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