イチジク株枯病の生態解明と総合防除技術の開発

課題名 イチジク株枯病の生態解明と総合防除技術の開発
研究機関名 岡山県農業総合センター農業試験場
研究分担 病虫研
研究期間 完(H19~21年度)
年度 2009
摘要 「目的」県南部のイチジクにおいて、生育中に主枝が萎れ始めて樹全体が枯死する株枯病の蔓延が危惧されている。本病は苗木伝染、土壌伝染、虫媒伝染等が考えられるが、加温栽培での伝染方法は明らかではなく、防除対策に苦慮している。そこで、本病の発生生態や伝染方法を解明し、総合防除技術を開発する。、「成果」株枯病によって枯死したイチジクからの株枯病菌の検出方法を検討した結果、既報のnested PCR法(清水、2002)のプライマーの組み合わせを変えることで、株枯病菌特有のPCR産物を検出できることが明らかとなった。露地栽培の「蓬莱柿」においてオンリーワンフロアブル2,000倍液、5~10L/樹の株元灌注処理は防除効果が高かた。株枯病抵抗性品種「イスキア・ブラック、ボルディド・ネグラ、セレスト」台の「蓬莱柿」と自根の「蓬莱柿」の発病を現地加温栽培圃場で比較した結果、定植3年目には自根樹は発病又は枯死したが、接木樹はいずれも発病が認められなかった。一方、上記と異なる加温栽培圃場では、「セレスト」台「蓬莱柿」の台木部からの発病が確認された。いずれも接木樹の生育はおおむね良好であった。また、場内の株枯病未発生圃場における接ぎ木1年目の「イスキア・ブラック」台「蓬莱柿」、「セレスト」台「蓬莱柿」は自根の「蓬莱柿」と比較して新梢の生長、果実の肥大とも同等かやや上回った。
カテゴリ いちじく 栽培技術 総合防除技術 台木 接ぎ木 抵抗性品種 防除

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