イチゴの温暖季多発型病害虫の減農薬防除技術の確立

課題名 イチゴの温暖季多発型病害虫の減農薬防除技術の確立
研究機関名 岡山県農業総合センター農業試験場
研究分担 病虫研
研究期間 完(H19~21年度)
年度 2009
摘要 「目的」イチゴ産地では岡山農試式高設栽培を利用して、付加価値の高まる温暖な時期まで収穫期間が延長されている。これら産地では従来の収穫期間では実害が少なかった炭疽病やアザミウマ類等温暖季に多発する病害虫の被害が顕在化し防除対策の確立が望まれている。そこで、これら温暖季に問題化するイチゴの主要病害虫に対し省農薬の防除技術を確立する。、「成果」検密閉・無遮光ハウスで1日の日照時間がおおむね7時間以上太陽熱消毒すると50℃以上の培地温が2時間以上継続し、培地中の炭疽病菌の死滅した。培地温の50℃以上継続時間はアメダスデータの日照時間と相関が高く、イチゴ炭疽病菌の死滅温度条件である50℃以上、2時間の培地温を確保するには密閉・無遮光条件では6時間、密閉・50%遮光条件では8時間、サイド開放・無遮光条件では11時間の日照時間が目安となる。イチゴ萎黄病菌の分生子は50℃連続10時間又は55℃連続20分間の高温処理で死滅した。また、50℃3時間では4回、4時間では3回、5時間では2回の高温処理を間断的に実施しても分生子は死滅した。一方、罹病株中の萎黄病菌の死滅には55℃以上20分の高温が2回出現すると、イチゴ萎黄病菌が死滅した。薬剤散布時の水圧で炭疽病菌の分生子は周辺株へ飛散するが、炭疽病適用薬剤を同時に散布すると防除できた。果実を加害するアザミウマ類に対し、天敵放飼による防除効果を検討した結果、ヒメオオメカメムシが最も有望であった。
カテゴリ 病害虫 萎黄病 いちご 害虫 カメムシ 炭疽病 農薬 光条件 防除 薬剤

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