鶏に絶食ストレスを与えない産卵調整技術の開発

課題名 鶏に絶食ストレスを与えない産卵調整技術の開発
課題番号 2010015468
研究機関名 愛知県
吉浜養鶏農業協同組合
名糖産業株式会社
(独)農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所
(独)家畜改良センター
研究期間 2008-2010
年度 2010
摘要 (1)従来のふすま主体換羽飼料に粉砕もみ殻を配合することにより、MEを24~32%低減できた。これにより、小型鶏(白色レグホーン種)、大型鶏(名古屋種)ともに飽食させながら休産させ、その後の産卵成績を改善することができた。あわせて、換羽飼料給与中の血漿中抗酸化能(PAO)が通常の成鶏用飼料給与に近づく傾向にあることもわかった。さらに、従来のふすま主体換羽飼料にシンバイオティクスを給与することにより、換羽処理による腸内細菌叢の乱れを緩和できることがわかった。(2)平飼い飼育種鶏においては、絶食によらない低エネルギ-飼料(ふすま40%を粉砕もみ殻で代替したふすま主体換羽飼料)の不断給餌による誘導換羽処理が、絶食法同等に繁殖性能に悪影響を及ぼすことなく、産卵性及び卵殻質を約4カ月間改善するとともに種卵として利用しやすい卵重割合を約5%増加させることから、高病原性鳥インフルエンザ発生等緊急時の種鶏の長期利用技術として実用性の高い有効な方法であることを明らかにした。また、ケージ飼育種鶏においても、低エネルギ-飼料を用いた誘導換羽処理は、採卵鶏同様に産卵性能が改善するとともに、繁殖性能(後代取得羽数等)の改善効果も得られることを確認し、さらに最も効率良く誘導処理が実施できる時期(期間)を明らかにした。また、誘導換羽処理が鶏の骨の強度維持に及ぼす影響についても調査し、種鶏の繁殖能力長期改善に向けた産卵調整技術を確立した。(3)試験研究で成果のあった換羽飼料へのシンバイオティクス給与方法について、夏季の生産現場での実証試験においても、その効果が確認できた。さらに、生産現場での換羽飼料へのもみ殻利用試験でも、入手が容易で、飼料資源としてのライスセンターの理解協力によりもみ殻の運搬・粉砕と換羽飼料への利用は有効であることを確認できた。また、誘導換羽技術の導入による飼育期間延長により1農家で年間2,637羽/年、約2,240千円/年の導入費用削減効果を確認できた。(4)過去2年間で得られた技術を現場で導入する際の課題を解決するため試験機関及び吉浜養鶏農協において試験を実施し、実用性の高い技術に改良し、現場で利用しやすいよう、「鶏の産卵調整マニュアル」にまとめ、県下養鶏農家全221戸及び普及指導機関、研究機関(国、都道府県)、行政(国、県、愛知県内全市町村)へ配布、普及伝達及び指導を開始した。
カテゴリ 育種 鶏 繁殖性改善

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