課題名 |
A220 通常稲わら・麦わら変換技術の統合・最適化 |
課題番号 |
2010016379 |
研究機関名 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
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研究期間 |
2009-2011 |
年度 |
2010 |
摘要 |
通常の稲わら及び麦わらのセルロースおよびキシランを利用するとともに、易分解性糖質も可能な限り回収することを特徴としたCaCCO(Calcium Capturing by Carbonation)法を最適化することにより、100円/L程度のエタノール製造が可能となる統合技術をラボスケールで開発するため、稲わらの粉砕物を用いた前処理条件および糖化条件検討を行った。検討の結果、総糖化率80%以上、酵素使用量13mg程度/g-生成糖を達成した。また、C6/C5の糖化物からエタノール理論収率80%以上、連結実験1kgスケールで205mlのエタノールが生産され、平成22年度の目標を達成した。またA220-2においては、Pichia stipitisのキシロース代謝に関与する遺伝子を導入したSaccharomyces cerevisiaeの遺伝子組換え体のエタノール生産能を検討した。5% (w/v) グルコース及び2% (w/v) キシロースを含む培地で30℃、48時間培養したところ、3.2% (w/v) エタノールを生産し、理論収率の88%を達成した。さらに、高温でも高い発酵能を有するCandida glabrata NFRI3163株の遺伝子組換え系を確立し、キシロース発酵能を付与した遺伝子組換え体を作成した。組換え体のエタノール生産能を同様に検討したところ、35℃、48時間培養で3.1% (w/v) エタノールを生産し、収率85%を達成した。
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カテゴリ |
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