ヨーネ病の迅速・簡易診断技術の開発

課題名 ヨーネ病の迅速・簡易診断技術の開発
課題番号 2009014176
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構(動物衛生研究所)
共立製薬(株)
研究期間 2008-2010
年度 2009
摘要 (1)DNA吸着膜を利用した新たな糞便からのヨーネ菌DNA抽出・精製法を確立した。本法は現行の市販キットを用いるDNA抽出方法と比べ、同等以上のDNA抽出効率と示し操作方法も簡便化されている。本プロジェクトで開発、検討されているヨーネ病遺伝子検査法(NIAH-SG)と海外で市販されている同様のキットを比較した今年度の成績においても、NIAH-SG法は特異性や感度の点で優れているとの成績が得られた。さらに、117検体のヨーネ病野外牛の糞便について、本遺伝子検査の応用性を検討した結果、遺伝子検査成績とヨーネ菌培養検査成績は高い一致率を示し、糞便中ヨーネ菌DNA定量成績は糞便中ヨーネ菌量を正確に反映した。また、病理組織切片中の病変部におけるヨーネ菌及び抗酸菌の迅速な検出法として、ヨーネ菌、鳥型結核菌及び結核菌群に対する標識RNAプローブを作製し、それらプローブを用いたin situ hybridization法の特異性を確認した。(2)ヨーネ菌遺伝子組換え抗原Map-echAは比較的特異性が高く、しかも免疫原性が強い抗原でもあるので、本遺伝子組換え抗原を利用した抗体検査はヨーネ病の診断法として極めて有望である。ヨーネ菌実験感染牛の血清を用いた試験では、現在市販されているヨーネ病の抗体検査用ELISAに比べ数ヶ月も早期に抗体上昇を検出することが可能であることが明らかとなった。
カテゴリ 簡易診断

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