課題名 |
ナシ,ブドウの整枝・せん定法改善による花芽着生安定化技術 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
園芸栽培部
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研究期間 |
完H18~H22 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的:日本ナシの整枝法改善による花芽着生安定化技術を開発する。ブドウでは本県に適したせん定法を開発する。 成果: (1)ナシでは,60~90cm程度の予備枝を冬期に棚面に約45°に誘引し,満開後65~75日に予備枝先端から発生した新梢が棚面に対し約45°になるよう再誘引することで花芽の着生が向上する。側枝では,4月下旬に側枝基部を環状剥皮することにより,基部径9mmの新梢が1か所あたり1.7本発生し,枝長は70cm程度になることがわかった。上向果では,7月上旬に果軸を捻ることにより落果率を20%にまで軽減できることが示された。主枝先端付近には満開後7日に短果枝の基部へジベレリンペースト30~50mgを塗布することにより,70%が35cm程度再伸長することがわかった。収穫時期については,糖度12%以上,満開後日数で150日程度と考えられたが,満開150日前後で果実ていあ部のを色彩色差計a値が5.00以上の果実が収穫適期と考えられた。 (2)ブドウでは,前年度まで長梢せん定していた樹を短梢せん定に切り替えると,各節位から発生した新梢には花穗の着生率が低くなり,「シャインマスカット」,「オリエンタルスター」,「ハニービーナスの」については,年数を追うと花穂の着生率が向上する傾向があることが分かった。果実品質では,長梢せん定と同程度であったが,房の大きさでは短梢せん定では小さくなる傾向がみられた。結果母枝数では,短梢せん定切り替え4年目で「シャインマスカット」,「オリエンタルスター」については,目安となる10本以上/m程度を確保できた。着粒数はジベレリンを2回処理することにより,着粒が安定し,摘芯の長さは葉数の確保や果実品質向上のため「オリエンタルスター」では200cmとすることが考えられた。
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カテゴリ |
日本なし
ぶどう
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