課題名 |
野菜のウィルス媒介虫等難防除害虫の総合的管理技術の開発試験 |
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所
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研究分担 |
園芸環境部
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研究期間 |
継H21~25 |
年度 |
2010 |
摘要 |
目的: 新規に登録される薬剤の効果をいち早く把握し,物理的,耕種的な防除手段や新規天敵,天敵微生物を含めた生物を含めた生物的防除手段など,総合的害虫管理技術となり得る防除技術を確立する。 成果: (1)トマトのコナジラミ類に対して,新規昆虫病原糸状菌製剤数種や新規薬剤の防除効果を確認した。アザミウマ類に対して,有効な定植時処理薬剤や散布剤の効果を確認した。ネギのネギアザミウマに対しては,ソルガムの圃場周辺栽植やカモミールの間作による密度抑制効果は認められなかった。また,昆虫病原糸状菌製剤の灌注処理による防除効果も認められなかった。さらに,数種定植時処理剤および散布剤の防除効果を確認した。 (2)3種リビングマルチは,キャベツの害虫密度を抑える傾向が認められた(特にアブラムシ類)。リビングマルチの混植は,ゴミムシなどの捕食者を早期に圃場内へと誘引させることができる。 (3)アザミウマ3種のITS2領域の部分塩基配列を解析したところ,DNAデータバンクに登録されている既報の配列といずれも98.9~100%の相同性が認められた。IYSVのオランダ型及びブラジル型検出用プライマーを設計した。 (4)トマト第2段果房直下の葉にタバココナジラミバイオタイプQ成虫を,第2段開花10日後に寄生させた場合は第2段目および第3段目果房で,第2段開花30日後に寄生させた場合は第3段目果房で,果実の着色異常が確認された。
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カテゴリ |
害虫
カモミール
管理技術
キャベツ
栽培技術
生物的防除
ソルガム
タバココナジラミ
トマト
ねぎ
防除
薬剤
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