| 課題名 |
クラゲ漁業被害軽減対策試験 |
| 研究機関名 |
愛知県水産試験場
|
| 研究分担 |
海洋資源グループ
|
| 研究期間 |
継H19~ |
| 年度 |
2010 |
| 摘要 |
[研究の背景・目的] 伊勢・三河湾においては,クラゲの発生による漁業被害が慢性化し,その対策が急務となっている。そこで,不明な点の多いクラゲの大発生の仕組みについて調査を実施して,その要因を特定し,分布域,分布量等のモニタリング手法を開発することにより,クラゲ発生の予測を行い,漁業被害の軽減を図る。 [本年度の目標] ・ミズクラゲ発生量の経時変化と浮魚資源変動との関連の把握。 ・クラゲモニタリング手法の開発 ・クラゲ予報試作と対策検討 [結果の概要] ・イカナゴの胃内容物調査の結果、伊勢・三河湾で周年優占し、ミズクラゲの餌料にもなっているParacalanus purvusなどのコペポーダが多く確認された。また、イカナゴは餌料をめぐる競合種の少ない冬季から春季に産卵・成長するが、この時期はミズクラゲのエフィラが出現、成長する時期と重なっていることから、イカナゴとミズクラゲとは餌料をめぐる競合関係にあると考えられた。 ・近年におけるミズクラゲ出現量、イカナゴ資源量、餌料プランクトン量を解析したところ、視覚捕食者であるイカナゴの資源量が多い年の春季には、餌料プランクトンに対するイカナゴの捕食圧が高いために、接触捕食者であるミズクラゲが餌料欠乏となり、逆にイカナゴ資源量が少ない年の春季には、餌料プランクトンがミズクラゲに行き渡り、大発生する可能性が高いことが示唆され、春季のイカナゴ漁獲量を用いて、その後のミズクラゲ出現量の予測に繋げられる可能性が示された。 ・伊勢・三河湾におけるミズクラゲ成体の出現量とエフィラ出現量との相関は低いと考えられたが、エフィラ出現のピークから約6ヵ月後に成体が集群してパッチを形成する傾向にあり、エフィラ出現のピーク時期より成体パッチ出現時期の予測に繋げられる可能性が示された。 ・漁船に搭載されている魚探を用いてミズクラゲのパッチが確実に捉えられることが再確認され、漁業者からの魚探情報を活用すればリアルタイムでのパッチ出現域の把握や、その後の出現域の予測に繋げられる可能性が示された。 [事業を進める上での課題・問題点] ・今年度はミズクラゲの現存量が少なく、調査時に入網しない場合が多かったが、そのような状況での現存量把握が困難である。
|
| カテゴリ |
モニタリング
|