貧酸素水塊影響評価手法開発試験

課題名 貧酸素水塊影響評価手法開発試験
研究機関名 愛知県水産試験場
研究分担 漁場改善グループ
研究期間 継H22~24
年度 2010
摘要 [研究の背景・目的] 環境省は今後の水質指標として底層溶存酸素と透明度を新たに指標とすることを検討している。しかし、底層溶存酸素については目標設定に当たり、魚貝類への影響、特に幼稚仔に関する情報が著しく不足している。また、溶存酸素の目標達成度の推定手法についても未知である。そこで、本研究はアサリ浮遊幼生のDO耐性試験、DO目標達成度推定手法の開発を国立環境研究所と共に行う。 [本年度の目標] 春と秋にアサリ浮遊幼生のDO耐性試験に供するアサリ浮遊幼生の種苗生産を行う。また、渥美湾におけるアサリ浮遊幼生及びDO鉛直分布調査を6~10月に行い、さらに6月に日周鉛直移動を調査する。 [結果の概要] ・春、秋季にアサリ浮遊幼生の種苗生産を行い、健全な浮遊幼生をDO耐性試験に提供した。 ・6~10月、月1回、渥美湾奥から湾口にかけて4地点を設定し、各地点4~5層からポンプを用いたアサリ浮遊幼生の採集を行い、同時にCTDで水温、塩分及びDOを測定した。  全体的なアサリ浮遊幼生の出現状況は6月と10月に多く、7~9月は少なかった。アサリ浮遊幼生は6月、貧酸素水塊が発達していない時は底層に多く分布し、貧酸素水塊が顕著になる7~8月は常に躍層上でピークが見られた。また、6月の昼夜観測から成長した着底期の幼生は貧酸素水塊が発達していない時期には昼間底層に多く、深夜から明け方にかけて表層に移動する日周鉛直移動が観察された。 [事業を進める上での課題・問題点] ・貧酸素水塊が最も発達する7~9月に浮遊幼生の出現が少なかった。 ・貧酸素水塊の未発達の時期と発達した時期に昼夜観測を行う必要がある。
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