課題名 |
温暖化に対応した水稲の品種選定と栽培技術の確立 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
作物・経営
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研究期間 |
継(H21~H23) |
年度 |
2010 |
摘要 |
1.高温登熟耐性品種の選定:本年は高温のため多くの品種が規格外となったが、高温登熟性が高いとされる「越南223号、つや姫、西南136号、南海166号、にこまる」等は、検査等級が一等であった。また、「中国201号」と「南海167号」は、露地及び高温処理とも二等であり、高温登熟性が高いと考えられた。 2.温暖化に対応した有望品種の栽培法:「きぬむすめ、にこまる」ともに早植えで収量、品質がやや劣り、減肥でやや減収したが、「ヒノヒカリ」と同等以上の収量が得られた。ただし、「きぬむすめ」の品質は「ヒノヒカリ」よりは良好なものの、「にこまる」に比べるとやや劣った。 既往品種に対する省力的な高品質栽培法:「朝日」では籾数を24,000~29,000粒/m2とし、出穂後の葉色が一定の値を超えないように管理すると食味値80以上が期待できた。省力的な施肥としては化成分施と同様の生育経過を示し、収量、食味値が高く、品質は同等であったIB化成の2回分施がLPE80、エムコート567Gより適すると考えられた。「ヒノヒカリ」では籾数を25,000~30,000粒/m2とし、出穂後の葉色が一定の値を超えないように管理すると食味値が期待できた。ただし、登熟期が高温になる場合には食味より外観品質を重視し、葉色を濃く維持する必要があると考えられた。
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カテゴリ |
高温登熟耐性品種
栽培技術
水稲
施肥
品種
良食味
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