課題名 |
発酵粗飼料に対応した水稲の品種選定と低コスト栽培法の確立 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
作物・経営
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研究期間 |
継(H22~H24) |
年度 |
2010 |
摘要 |
1.発酵粗飼料専用品種の特性:出穂期は「ホシアオバ、クサホナミ」が「ヒノヒカリ」並み、「クサノホシ、はまさり、たちすずか」が「アケボノ」並み、「リーフスター」が「アケボノ」より5日遅かった。地際から10cm上の黄熟期における全乾物重は、「はまさり」で1,000kg/10a程度とやや劣ったが、他の品種では1,200~1,300kg/10a程度でおおむね同等であった。なお、「たちすずか」は「アケボノ」に比べて茎葉乾物重が2倍と多く、逆に穂乾物重は4割と少なかった。発酵品質は「たちすずか」が、乳酸発酵が顕著に進んで良好であったが、その他の品種に顕著な差はみられなかった。慣行病害虫防除では病害虫が問題となる品種は認められなかった。 2.主食用品種の適用性:「吉備の華、ヒノヒカリ、アケボノ」は窒素施肥量10g/m2、「朝日、雄町」は8g/m2で6月中旬の稚苗移植、栽植密度11.1、18.5株/m2で栽培し、収量を比較した。また、WCSとしての発酵品質を、18.5株/m2で比較した。その結果、黄熟期における収量は、各品種と栽植密度の組合せで1,200~1,400kg/10a程度とやや幅があったが、明確な差はみられなかった。しかし、「ヒノヒカリ、アケボノ、朝日」は11.1と18.5株/m2で同等の収量であったのに対し、「吉備の華、雄町」は11.1株/m2で明らかに減収したことから、疎植の適性には品種間差があると考えられた。
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カテゴリ |
害虫
水稲
施肥
低コスト栽培
病害虫防除
品種
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