生育阻害要因の解決によるビール大麦の高品質安定生産技術の確立

課題名 生育阻害要因の解決によるビール大麦の高品質安定生産技術の確立
研究機関名 岡山県農林水産総合センター農業研究所
研究分担 作物・経営
研究期間 継(H22~H24)
年度 2010
摘要 1.生育阻害要因の解明と管理法改善による高品質化:タンパク質含量を低下させる要因を抽出するため、県南部のビール大麦品種「ミハルゴールド」産地9圃場において、土壌調査、栽培管理記帳、圃場状態観察、生育、収量、品質調査を行った。その結果、前年度同様、土壌酸度矯正を行った圃場はなく、土壌pHは低めであった。本年度の湿害は全体的に軽く、多収傾向であったが、タンパク質含量は8.5~9.8%と低かった。調査圃場の施肥体系は基肥重点型と後期追肥型に大きく分けることができ、前者のタンパク質含量は平均8.8%と低く、後者が9.4%で比較的高かった。後期追肥型の体系では、窒素成分で1.6~2.4kg/10aの実肥を施用した圃場もみられたが、これら圃場のタンパク質含量は9.0~9.8%であった。 2.石灰質資材と実肥がビール大麦の生育と子実タンパク質含量に及ぼす影響:現地3圃場で炭酸カルシウム施用と、実肥が生育・収量とタンパク質含量に及ぼす影響を検討した結果、稈長、穂数、全重、精麦収量は炭酸カルシウム施用により有意に増大し、精麦収量は無処理比で15%増収した。一方、実肥施用はタンパク質含量向上に有意な効果があり、実肥施用区のタンパク質含量は平均9.9%と、無施用区平均よりも0.7%高かった。 3.作期に応じた後期重点型施肥による高品質麦の安定栽培技術の確立:播12月上旬、下旬播種とも基肥を減肥して追肥に重点をおくことで総施肥量を減じても収量が維持でき、幼穂10mm期に穂肥を施用すればタンパク質含量にも大きな影響はないと考えられた。
カテゴリ 安定栽培技術 大麦 栽培技術 湿害 施肥 播種 品種

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