課題名 |
土壌機能実態モニタリング調査 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
環境
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研究期間 |
継(S54~) |
年度 |
2010 |
摘要 |
1.ハウス栽培ピオーネ:土壌の化学性は、可給態リン酸、カルシウム飽和度が過剰で、交換性マンガン、熱水抽出性ホウ素、可給態窒素が不足している圃場が多い傾向にあった。土壌の貫入抵抗値を測定したところ、深さ約60cmまで良好な値を示す圃場もあれば、深さ約10cm以下が根の伸長を妨げる程度まで緻密になっている圃場もあった。「誉乃AKASAKA」出荷率の高い生産者の圃場では、1枝当たりの着房率が低く、土壌中のマグネシウム飽和度が高く、下層土の物理性が良好で根が広く分布していた。 2.倉敷市連島ゴボウ産地:倉敷市連島の砂地畑のゴボウ産地土壌の化学性は、可給態リン酸、交換性カルシウム、交換性カリウムが過剰で、交換性マンガンと熱水抽出性ホウ素が不足する傾向であった。アンケート調査の結果、過去5年間に施肥量を減らした人数は25人中12人であり、その理由は、「土壌診断の結果を見て」が最も多かった。なお、施肥量を減らした人の82%は、「収量が変わらなかった」又は「増えた」と感じていた。一方、施肥量を減らさない理由としては、「減らす必要を感じない」が最も多く、次いで「収量、品質が低下するから」が多かった。施肥量を減らしていない人の圃場では、リン酸やカルシウムが過剰になっている圃場が多かった。 3.勝英地域露地アスパラガス産地:露地アスパラガス栽培圃場の土壌化学性の平均値と改良目標値を比べたところ、可給態リン酸やカルシウム飽和度、カリウム飽和度が目標上限を超過し、マグネシウムとカリウムのバランスが悪かった。
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カテゴリ |
アスパラガス
ごぼう
出荷調整
施肥
土壌診断
ぶどう
モニタリング
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