課題名 |
ブドウのクビアカスカシバの発生生態の解明と防除対策の確立 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
病虫
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研究期間 |
継(H21~H23) |
年度 |
2010 |
摘要 |
露地ブドウでは、クビアカスカシバ幼虫による太枝の食害が問題となっている。そこで、効率的防除対策を確立する。 1.発生生態の解明:県内48か所にフェロモントラップを設置し発生消長を調査したところ、年平均気温13℃以上14℃未満の気温帯で比較的誘殺が多い傾向にあり、また年平均気温が高いほど本種の初発生は早く、終息は遅かった。本年設置したフェロモントラップ16か所の調査では、前年同様、年平均気温13℃以上14℃未満の気温帯での誘殺数が多かった。 野外における越冬世代成虫の羽化時期を知るため、4月下旬に久米南町で採集した蛹を、農業研究所内の野外網室で飼育した。羽化は6月8日から7月15日まで見られ、羽化ピークは6月中旬であった。 2.物理的防除方法の検討:成虫の侵入阻止に有効なネットの目合いは1cm角未満と考えられた。しかし、園上部に目合い3cm角の防鳥ネット、園周囲に約5mm角のサイドネットを2.1~3.2mの高さに展張した園では、無展張の園に比べて、昨年同様、園内の誘殺数、被害ともに少なかった。
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カテゴリ |
クビアカスカシバ
フェロモン
ぶどう
防除
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