課題名 |
高設栽培イチゴにおける広食性天敵を活用した害虫防除技術の開発 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
病虫
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研究期間 |
継(H22~H24) |
年度 |
2010 |
摘要 |
1.害虫及び放飼した広食性天敵類の発生消長の把握:ヒメオオメカメムシを現地慣行栽培圃場に放飼し、発生消長及び行動を調査した。その結果、春季にヒメオオメカメムシを放飼すると、草丈が低い時期まではハダニ類とアザミウマ類に対する効果があったが、葉柄が伸長する時期からはアザミウマ類に限定した捕食となった。 2.広食性天敵による害虫防除技術:高設栽培イチゴ圃場において放飼量を変えてヒメオオメカメムシを放飼し、各種害虫に対する個体数抑制効果とアザミウマ類の食害による果実被害抑制効果について検討した。その結果、中発生レベルのナミハダニに対して、密度抑制効果が認められ、6頭/株放飼と3頭/株放飼に効果差はなく、3頭/株の放飼頭数でも密度抑制効果があると考えられた。また、アザミウマ類に対して秋期に被害果抑制効果が認められたが、春期以降の密度抑制効果及び被害果抑制効果は認められなかった。なお、ヒメオオメカメムシは高設栽培イチゴのベンチ上では越冬しなかったことから、春期の追加放飼が必要と考えられた。
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カテゴリ |
いちご
害虫
カメムシ
防除
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